エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.630
2018.01.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずはDirectX 12世代の定番3Dベンチマークソフト「3DMark Time Spy」の検証から進めていこう。なおハイエンドグラフィックカードということを考慮して、プリセットは2K(2,560×1,440ドット)解像度の「Time Spy」に加え、4K(3,840×2,160ドット)解像度の「Time Spy Extreme」の2種類を選択した。
「3DMark Time Spy」では、「省電力」でも総合スコアは約6,700ポイント、Graphics testのフレームレートも30fpsを下回ることはなく2K解像度であれば、重量級のゲームでも最高画質で快適に動作させることができる。一方、4K解像度の「Time Spy Extreme」では、総合スコアは最もパフォーマンスの高い「ターボ」でも最高約3,350ポイント。フレームレートはGraphics Test 1が25.78fps、Graphics test 2では18.94fpsにとどまり、DirectX 12世代のゲームを4K解像度で楽しむ場合には、多少画質設定をいじる必要があるものも出てくるだろう。
なおプリセットによる性能差は「省電力」と「ターボ」で約8%とかなり大きい。モードの切り替えはシームレスに行うことができるため、GPUへの依存度の高い重量級のゲームでは「ターボ」での運用がオススメだ。
続いてはAPIにDirectX 11を使用する「3DMark Fire Strike」のスコアをチェックする。プリセットは4K解像度の「Fire Strike Ultra」、2K解像度の「Fire Strike Extreme」、フルHD解像度の「Fire Strike」の3種類を選択した。
比較的負荷の小さい「Fire Strike」では、GPU性能が飽和するため「省電力」と「ターボ」の差は約5%。それ以外はいずれも約8%に差が広がり、スコアの傾向は「3DMark Time Spy」とほぼ同様。またフレームレートを確認すると4K解像度でもGraphics test 1はすべてのモードで30fpsをクリア。さらにフルHDでは100fpsを超え、パフォーマンスにまったく不安はない。