エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.641
2018.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
次に評価機が搭載するグラフィックスカード、GeForce GTX 1070 Tiのパフォーマンスを各種ベンチマークソフトで検証していこう。まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」から。プリセット設定はAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy Extreme」と「Time Spy」の他、「Fire Strike Ultra」「Fire Strike Extreme」の4種類を選択している。
DirectX 12で4K(3,840×2,160ドット)対応の「Time Spy Extreme」では総合スコアが3,101、WQHD(2,560×1,440ドット)対応の「Time Spy」では6,815をマークするなど、いずれも最新のハイエンドグラフィックスカードらしい優秀なスコア。
一方、DirectX 11を使用する4Kゲーミングを想定した「Fire Strike Ultra」では総合スコアが4,851、「Fire Strike Extreme」では8,940を計測。重量級のゲームでも高解像度・高画質設定で快適なプレイができる。
ハードウェアテッセレーションを駆使した重量級の3Dベンチマークソフト「Unigine Heaven DX11 Benchmark 4.0」の結果を確認していこう。プリセット設定は、DirectX 9のAPIを使う「Basic」と、DirectX 11のAPIを使う「Extreme」の2種類を選択した。
DirectX 9ベースの「Basic」では、Average FPSが“186.2”、MaxFPSでは“369.1”を記録。一方DirectX 11ベースの「Extreme」でも、Average FPSが“130”、MaxFPSでも“290.2”を記録するなど申し分のないスコアだ。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のスコアを確認していこう。APIは「DirectX 11」で、描画品質は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンで計測を行った。
1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドットでは、スクウェア・エニックスの指標である“非常に快適”を満たす7,000を大きく上回るスコアを記録。3,840×2,160ドットこそ、わずかに届かなかったが“とても快適”な6000オーバーのスコアを達成している。描画設定次第では「最高品質」のまま4K解像度環境のプレイも可能だろう。
本編が今月リリース予定のPC用RPG「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」。こちらのベンチマークスコアも確認していこう。ネイティブ4KやHDR対応が謳われる重量級のFFタイトルだが、GeForce GTX 1070 Tiのパフォーマンスはいかほどだろうか。高品質プリセットで解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンで計測している。
1,920×1,080ドットで“とても快適”な“9,890”、2,560×1,440ドットで“快適”な“7,190”を記録。さすがに3,840×2,160ドットではガクンと落ちて“普通”判定の“3,140”となったが、WQHD(2,560×1,440)環境までなら重量級の最新タイトルが快適にプレイできる。
ベンチマークテストの最後を飾るのは、“ドン勝”でおなじみの大人気ゲーム、PUBGこと「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」を使ってフレームレートを計測していこう。描画品質「高」に設定し、「FRAPS」でプレイ中の平均フレームレートを記録。解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットの3パターンで計測した。
3,840×2,160ドットになるとやや厳しいスコアながら、1,920×1,080ドットや2,560×1,440ドット環境であれば描画品質「高」でも快適なプレイが可能。特に1,920×1,080ドットであれば、ほぼ60fpsを維持してのプレイができる。