エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.641
2018.03.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
ここからは水冷システムの冷却性能テストを開始。Coffee Lakeの最上位モデルCore i7-8700Kに対するFractal Design「Celsius S36」による冷却パフーマンスをチェックする。テストは「CINEBENCH R15」マルチコア計測中の様子と実シーンを想定して「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」実施。「HWmonitor」で計測した。
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で33℃、ベンチマーク実行中でも最大55℃で安定していた。360mmサイズラジエター採用の「Celsius S36」が、その冷却性能を如何なく発揮した極めて優秀な結果だ。
サイコムによるカスタム水冷カード、GeForce GTX 1070 Tiの温度もチェックしておこう。「3DMark」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマーク、「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」実行時の最高温度を合わせて計測した。
アイドル時の温度は39℃。「3DMark」で最大51℃、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」と「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」で、最大53℃という結果。評価機を借り受けている間、ベンチマークテストをかなりの回数走らせたが、60℃を超えることはなかった。
デュアル水冷による恩恵は冷却性能だけではない。静音性能も大きなセールポイントだ。しかしながら、120mm口径ファンを3基を並べた360mmサイズラジエター採用の「Celsius S36」を搭載するだけにノイズレベルが気になるところ。そこで実使用を想定し、本体より30cm離れた場所にデジタル騒音計を設置。「3DMark」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマーク、「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」実行時のノイズ計測を行った。
室内騒音37dBAに対して、アイドル時は41.1dBA。各ベンチマークテストでもアイドル時から約3dBAほどしか上昇しない。深夜のテスト中、冷却ファンの動作音はかすかに聞こえたものの、アイドル時から動作音の変化はまったく判別できないレベルだった。通常利用はもちろん、CPU/GPUとも負荷のかかるゲームでも動作音が気になることはまずない。