編集部で使ってみた
2018.03.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
HIDISC「HDSSD」シリーズ(発売中) 「HDSSD60GJP3」(60GB) 販売価格税込3,800円前後(製品情報) 「HDSSD240GJP3」(240GB) 販売価格税込7,000円前後(製品情報) |
同容量では最廉価帯という価格を引っさげ、今年1月末より発売が開始されたHIDISCブランドのエントリーSSD「HDSSD」シリーズ。現在最も一般的な7mm厚の2.5インチSATA3.0(6Gbps)SSDで、容量ラインナップは60GB、120GB、240GBの計3モデル展開。いずれも筐体はヘアライン仕上げが美しいブラック塗装のアルミニウム製で、重量は実測わずか46gの超軽量級。2.5インチHDDを標準装備するノートPCに換装すれば省電力化や高速化に加え、大幅な軽量化効果も期待できる。
最も安価な60GBモデルはMLC NANDと「SM2246XT」を、120GB/240GBモデルは3D TLC NANDと「SM2258XT」を採用。なお120GBと240GBは公称転送速度もほとんど変わりがない |
搭載コントローラやNANDフラッシュは容量によって異なり、60GBモデルは近頃では珍しいMLC NANDフラッシュとSilicon Motion製「SM2246XT」コントローラの組み合わせ。転送速度はシーケンシャル読込380MB/sec、書込85MB/sec。120GBと240GBモデルは、Intel製3D TLC NANDフラッシュとSilicon Motion製「SM2258XT」コントローラを搭載し、転送速度はシーケンシャル読込550MB/sec、書込480MB/sec(120GBは450MB/sec)というスペック。60GBモデルは低容量らしく転送速度は控えめだが、120GBや240GBモデルについては、公称スペックを見る限りSATA3.0 SSDのミドルレンジクラスと比較しても遜色ない性能だ。
エルミタでもSSDの特価情報でこれまでも何度か紹介したきたHIDISC「HDSSD」シリーズ。原稿執筆時点(2018年3月中旬)では最も大容量な240GBモデル「HDSSD240GJP3」でも税込7,000円を切る価格で販売されている |
対応機能は「スタティック・ダイナミックウェアレベリング」「バッドブロックマネジメント」「TRIM」「S.M.A.R.T.」「オーバプロビジョニング」など、近頃のSSDに求められるものは一通り網羅。外形寸法はW69.85×D100.2×H7mm、耐衝撃性は1,500G。またMTBFは明らかにされていないが、3年間のメーカー保証が提供されており、信頼性や耐久性にも不安はない。なお今回は240GBモデルとほとんどスペックに差がない120GBモデルは省略し、60GBと240GBの2モデルにスポットを当て検証を進めることにした。