エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.647
2018.03.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「XPUMP」を内外からチェックしたところで、いよいよその使用感を試していきたい。今回は、いずれもオーディオに一家言持つパーツショップのベテラン店員3名に協力を依頼。それぞれの環境にて、ワンクリックのサラウンド化を試してもらうことにした。
まず「PUBG」で使用してみたところ、環境音や車の音 上空を飛ぶ飛行機の音などが臨場感あふれる音に変わりました。環境音の迫力アップは特筆モノで、まるでその場にいるような雰囲気の中でプレイできるのが素晴らしいですね。ゲーム内の雰囲気にどっぷり浸るような、シングルプレイメインのゲームの方が向いていそうな気がします。
ゲームデバイスならおまかせな、パソコンショップアークの松井さん。ゲームプレイやアニメ鑑賞にて、ヘッドホンを使って「XPUMP」を試してもらった |
その点で、30分ほどのアニメ映画で試してみた際は、とにかく衝撃的でした。このアニメは10回以上映画館へ足を運んで観ているので、どのシーンでどういった音が体に当たるのか覚えているんです。使う前と後では、航空機が横や上を通る音、敵が撃つビームが過ぎていく音、重火器を撃った音など・・・臨場感が段違いでした。日常パートの環境音やBGMも奥行きが感じられて、キャラクターの会話も潰れることなく聞こえてきます。映画観賞との相性は最高ですよ。
ちなみに、ヘッドセットは中音域がよく出る開放型のゼンハイザー「HD 598 SE」と、ドンシャリの密閉型であるオーディオテクニカ「ATH-WS1100」をそれぞれ試してみました。個人的には密閉型のドンシャリヘッドホンを使う方が、音の重圧感が出て好みですね。手持ちの環境にスピーカーがなかったのですが、是非そちらでも試してみたいです。
PS4やNintendo Switchと接続して「XPUMP」を使ってもらった、パソコンショップアークのMさん |
普段から愛用している、Kingston製のヘッドセット「HyperX Cloud Stinger」と接続して使ってみました。まず試したのは、PS4の「METAL GEAR SURVIVE」と「モンスターハンター:ワールド」。どちらのタイトルも奥行き感がでて、特に後方からの音が臨場感をアップさせます。モンハン用にヘッドセットを導入したい、という声を店頭でよく聞きましたが、「XPUMP」との組み合わせは激オシですね。単純にプレイしていて楽しいですよ。
PS4およびNintendo Switchでのテスト時は、いずれも3.5mmミニプラグで接続しているが、もちろんUSB接続も可能。手持ちのデバイスに合わせて使い分けたい |
もうひとつ、Nintendo Switchの「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」でも試してみました。プレイした方ならご存知でしょうが、メロディという意味での音楽が流れるシーンが極端に少ないゲーム。基本的に環境音しか流れないワケですが、そんなシチュエーションでの「XPUMP」は効果抜群でした。草原を吹き抜ける風の音や木々の音、川のせせらぎ、雨や雷といった自然の音に囲まれて、没入感が格段にアップするんです。もうとっくにクリアしたタイトルなんですが、音の面では別物に変わりましたね。持ち運べるコンパクトサイズな点も、Switchユーザーには嬉しいポイントでしょう。