編集部で使ってみた
2018.04.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ファンクションキーは「fn」キーと数字キーの同時押しで呼び出すため、通常より1列少ない5列構成のレイアウト。配列は60キーの英語配列だ |
続いては、展開した「Bookey Stick」のレイアウトを確認してみよう。冒頭でキーピッチは16mmと言っているが、それはあくまでアルファベット入力用の主要キーのこと。それ以外は約203mmの横幅に収まるようにサイズを調整された、変則的なレイアウトが採用されている。もっとも、独立実装された方向キーを含め、厳選された搭載キーの使い勝手は悪くない。定番の「fn」キー同時押しにより、ファンクションキーやマルチメディア・ホットキーにもしっかり対応する。
なおペアリングの際は、「fn」キーと「Q/W/E」いずれかのキーを同時押しすることで接続する仕様。「Q/W/E」キーそれぞれに1台ずつ、合計で最大3台までのデバイスを登録可能で、接続デバイスはワンタッチで切り替えられる。また、iOSとAndroid、Windowsそれぞれに最適な入力モードにスイッチする機能も備えている。
主要キーは16mmピッチで、それ以外は縦長や横長のキーを組み合わせる変則的なキー形状になっている |
ペアリングの際は、「fn」キーと「Q/W/E」キーいずれかを押して登録する。現状どのデバイスが接続されているかは、右端に実装されたインジケータで確認可能だ |
パンタグラフ式機構のスイッチを採用する「Bookey Stick」のキーストロークは、公称で2.0±0.5mmとされる。入力時に確かな打鍵感があり、十分にストロークを楽しむだけの深さもある。コンパクトキーボード特有のピッチの狭さも慣れが解決してくれるため、あまり問題にはならないだろう。極小サイズの「Enter」と「BackSpace」も同様で、ある程度習熟してしまえば気にならなくなった。
16mmピッチの主要キーを取り囲む極小キーは、しばらく触っていれば慣れてしまう。深めのストロークは打鍵感良好で、展開時に傾斜がつく形状も技ありな要素 |
そして個人的に非常に好印象だったのは、ベタ置きで使うことになる折りたたみ式キーボードながら、使用時には若干の傾斜がつく点だ。二つ折りのフレームは単に“2枚の板”ではなく、展開時に角度がつくような形状になっている。もちろん生まれる傾斜自体はささやかなものだが、入力の快適性に与える影響は少なくない。