エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.649
2018.04.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
コア数が増え電源への負担も大きくなったCoffee Lake。「H370 AORUS GAMING 3 WIFI」では、8+2フェーズのデジタル電源回路と大型ヒートシンクを組み合わせることで安定性を高めた |
スペック表で概要を把握したところで、ここからは編集部に届けられたサンプルを開封し、画像による検証を進めていこう。CPUの電源回路は従来の4+2フェーズから大幅に拡張された、デジタルPWM制御による8+2フェーズ回路を搭載。さらに大型のヒートシンクを組み合わせることでMOSFETの発熱を効率よく冷却し、安定性と信頼性を高めている。
ヒートシンクを取り外すには、まずバックパネル部分を保護するプラスチックカバーを取り外す必要がある |
CPUソケット左上に逆L字型に配置された8+2フェーズの電源回路 |
固体コンデンサ、チョークコイル、MOSFETとも歪みなく整然と配置。なおコンデンサはすべて固体コンデンサで、MOSFETには電源効率が高く、発熱の少ない低RDS(On)MOSFETを採用する |
電源コントローラはルネサス(旧Intersil)のデジタルPWM「ISL95866」 |
2つのアルミニウム製ヒートシンクは分離構造で、それぞれ2本のプラスチックピンで基板に固定 |
「H370 AORUS GAMING 3 WIFI」で採用されるチップセットはIntel 300シリーズのアッパークラスIntel H370。最上位のIntel Z370からCPUのオーバークロック機能とPCI-Express3.0レーン分割機能が省略される他、チップセットのPCI-Express3.0レーン数も24から20に削減されている。一方、USB3.1 Gen.2やCNViスロットが標準装備となるなど、後発製品らしく一部拡張されている機能もあるのが特徴だ。
「AORUSイーグルロゴ」部分にライティングギミックを備えたチップセットヒートシンク |
チップセットヒートシンクを取り外したところ。RGB LEDはヒートシンクではなく基板上に実装されているのが確認できる |
Coffee Lake向け最新チップセットIntel H370。製造プロセスは不明だが、接続バス(8Gbps/DMI3)や消費電力(6W)はIntel Z370と同じ |