エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.650
2018.04.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
左サイドにも「TUF GAMING」デザインが施されている。”魅せるPCケース”でもあるベースの「101」は、左サイドパネルに実測3mm厚の強化ガラスを採用。ボトムのラインから上部にかけて「TUF GAMING」シリーズのパターンで装飾されている。内部もブラックに塗装された筐体だけあって、通常パターンは目立たないが、LEDイルミネーションの発光により、シルエットが映えるという作戦だ。
白背景ならここまでハッキリとパターンが強調される、左サイドパネル面。強化ガラス部は実測で幅445mm、高さ355mmで、上下部分のみABS樹脂製の枠が組み付けられていた |
マニュアルに「ツールレス・クリップ」と表記される、プッシュピンタイプの左サイドパネル固定具。押し込むとロックが掛かり、手前に引くと解除される仕組み。上部2点留めだがしっかりと固定ができるため、ぐらつき等の心配は無用 |
マザーボードトレイ裏側に面する右サイドパネルは、ソリッドタイプのスチール製。前方縦列にはベースモデル「101」はもとより、「303」にも採用されていた、ヘキサゴンデザインの通気孔が設けられている。表面はフラットに見えるが、裏面を見ると思いのほか立体的な凸状。密閉状態にある筐体前方の、重要な外気取入口としての役割を果たしてくれる。
表面からは想像できないが、ヘキサゴンデザインの押し出し部を斜めから見ると、通気性が確保されている事が分かる。なおシャーシへの固定は脱落しないハンドスクリューによる上部2点留めを採用 |
リアパネルのレイアウトは、ベースモデル「101」とまったく変わらない。順に見ていくと、近頃のミドルタワーPCケースとしては珍しい電源ユニットのトップマウントから、大きな開口部が最上段に。中段右側には120mm口径ファン増設用の通気孔、その左手にはマザーボードのバックパネル。下段には拡張スロットが積み重ねられている。
ボディ同色に塗装されたリアパネル。モデル特有の装備はなく、実にシンプルなレイアウトだ |
本体底面もチェックしておかなければならない。前方と後方にはABS樹脂製の台座が装着され、それぞれ設置面には滑り止めのラバーが確認できる。またシャーシ面の大部分はハニカム状の大きな通気孔で、強化ガラスが装着される左サイド側にスライドする、大判の防塵フィルタを用意。電源ユニットがトップマウントだけに、冷却ファンまたはラジエターの搭載エリアである事が想像できる。
前後に装着される台座は、設置面とシャーシ底面の間に実測約20mmの空間を作り出している。なお大判の防塵フィルタのサイズは実測で約373×150mmだった |