エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.660
2018.05.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずはCoffee Lake環境と同じく「Sandra 2017」の「メモリの帯域」と「メモリのレイテンシ」のスコアをチェックしていこう。
メモリ帯域はいずれも約12%スコアがアップし、メモリクロックにほぼ準じた結果。またCoffee Lakeに比べて苦手としているメモリレイテンシも約5%短縮されており、高クロックメモリを使うことでメモリ性能を底上げすることができる。
続いて「CINEBENCH R15」を使い、メモリクロックによるCPU性能と消費電力の影響を確認していこう。
Coffee Lake環境と同じでシングルコアテストのスコアは横並び。しかしマルチコアテストでは3%強スコアが上昇しており、マルチスレッド処理では高クロックメモリの恩恵は確実にあるようだ。特にレンダリングやエンコードなど、マルチスレッドへの最適化が進んでいるアプリケーションを多用するならぜひメモリクロックにもこだわりたい。なお消費電力の違いは最大1.8Wしかなく、特に第2世代Ryzenシリーズを使用するようなハイエンドPCではまったく影響はないだろう。
LED搭載メモリとしては後発となる「Ballistix Tactical Tracer RGB」。その分イルミネーション機能の完成度は高く、メモリモジュールごとのカラーや発光パターンの設定に加え、Zone指定機能を使えばアドレッサブルLED風の細かなライティングを楽しむことができる。さらに3Dプリンタによるライトバーの自作にも対応するなど、ドレスアップ関連の機能についてはおよそスキのない仕上がりだ。
また近頃では多機能化により煩雑になりがちなRGB LEDユーティリティだが、「Ballistix M.O.D.」では洗練されたUIにより、機能を削ることなく直感的な操作が可能。誰でも簡単に好みのライティング設定を行うことができる。
もちろんCrucialブランド譲りの信頼性や安定性についても問題なし。プラットフォームを限定するピーキーなオーバークロックメモリと違い汎用性にも優れており、ライティング機能を求める幅広いユーザーにオススメできる製品だ。
協力:Ballistix(Micron)ブランド
CFD販売株式会社