エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.661
2018.06.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「Fatal1ty H370 Performance」のメモリスロットは、最大2,666MHzに対応するデュアルチャンネル動作のDDR4×4を搭載。容量は最大64GBまで実装可能で、メモリプロファイルはIntel Extreme Memory Profile(XMP)2.0をサポートしている。
また、回路設計には4レイヤー構成の「ASRock Intel 4-Layer Memory POOL(Planes On Outer Layers)テクノロジー」を採用。一般的なマイクロストリップラインではなく、製造工程が複雑なストリップライン・ルーティングを用いた回路で、電気特性が改善し、性能の向上も期待できるという。なおスロットのピンは、高耐久な15μゴールドコンタクト仕様となっている。
メモリスロットは、CPUソケット側からDDR4_A1/DDR4_A2/DDR4_B1/DDR4_B2の4基を実装。最大64GBで、2枚を実装する場合はDDR4_A2/DDR4_B2の組み合わせになる |
UEFI画面でも最大2,666MHzまでのメモリクロックが指定できる |
ストレージは、PCI-Express3.0(x4/32Gbps)接続の「Ultra M.2」をデュアル搭載。Intel Optane Memoryによるキャッシュドライブの構築にも対応している。なお、上位モデルのようなM.2ヒートシンクは非搭載のため、組み込むSSDによっては追加で用立てる必要があるだろう。
また、SATA3.0(6Gbps)ポートは6基備え、ストレージ不足に陥ることはなさそうだ。ちなみに今となってはレアなシチュエーションながら、SATA接続のM.2 SSDを使用した際は、一部SATAポートが使用できなくなる仕様になっている。
M.2スロットを2基搭載。フォームファクタは、マザーボード右下の「M2_1」が22110、中央の「M2_2」は2280に対応している |
SATAポートは合計6基、RAIDレベルはRAID 0/1/5/10に対応している |
「Fatal1ty H370 Performance」の拡張スロットは、グラフィックスカード用のPCI-Express3.0 (x16)×1、PCI-Express3.0 (x4/x16形状)×1、PCI-Express3.0 (x1)×4という構成。特にグラフィックス用はハンダ接点が強化された装甲仕様の「PCI-E Steel Slot」になっており、重量級のハイエンドカードも安心して搭載できる。スロットのピンはメモリスロット同様に15μゴールドコンタクト仕様で、信号面での耐久性も高い。
さらに2つのPCI-Express3.0 (x16)スロットの間には、Wi-Fiモジュール用のM.2スロット(Key E)を搭載。Wi-FiとBluetoothの統合モジュールを別途組み込むことができる。
PCI-Expressスロットは合計6基で、グラフィックス用に「PCI-E Steel Slot」を1基備える。なお、PCI-Express3.0 (x1)スロットはエッジフリー仕様になっており、帯域を気にしなければx1以上のカードも接続可能だ |
PCI-Express3.0 (x16)スロットの間に挟まれている、Wi-Fiモジュール用のM.2スロット。アンテナの取り回しにはやや苦労しそうだが、type 2230のWi-Fi+Bluetoothモジュールを組み込むことができる |