エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.661
2018.06.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
最後は、“ドン勝”でお馴染みの大人気タイトル「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)」をテストプレイした際の挙動を確かめてみよう。描画品質は“ウルトラ”に固定、解像度を1,920×1,080ドットと2,560×1,600ドット、3,840×2,400ドットの3パターンに設定してフレームレートを計測した。
Coffee Lake世代のミドルレンジマシンであれば、ほぼどのような環境でもストレスなく遊べそうな結果だ。一般的に60FPS前後が快適プレイの指標とされているが、フルHD環境では平均FPSも60オーバーを記録。2K環境でも平均約57、最高FPSで60超えを実現している。最も負荷の大きな4K解像度でもそれほど重さを自覚するシーンはなく、かなりリッチな環境で快適なプレイが楽しめそうだ。
低価格モデルが多くラインナップされるH型番のチップセットを搭載しつつ、上位チップ搭載のハイエンドに匹敵する機能を詰め込むというコンセプト。これがASRock「Performance」シリーズ最大の魅力なワケだが、その路線は最新作の「Fatal1ty H370 Performance」にも見事に引き継がれていた。
オーバークロックに興味はないし、グラフィックスカードも1枚挿しが基本。そうした大多数のカジュアルゲーマーにピッタリな、最新世代のマザーボードが「Fatal1ty H370 Performance」だ |
クラス最高峰の10フェーズ電源回路や高品質コンポーネントを贅沢に使った堅牢設計は、まさにハイエンド級。そしてゲーマーに人気のIntel NICや高音質オーディオといった、ゲーミングモデルにおける必須の装備もしっかりカバーされている。ストレージ用のデュアルM.2に加え、無線LANモジュール用のスロットも備えるなど、豊かな拡張性も見逃せない要素だ。
さらに連携可能なRGBイルミネーション「Polychrome RGB」にも対応と、これまで以上に魅せる要素も強化。Coffee Lakeの仕様に合わせて大型化したヒートシンクからも、何やらクラスを超えた風格が漂ってくる。オーバークロックやSLIが不要なカジュアルユーザーにとって、コストを抑えつつ妥協のない機能が手に入る、まさしく本命になりそうな1枚だ。
協力:ASRock Incorporation