エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.663
2018.06.23 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
まずはストレスベンチマークテストの定番である「OCCT 4.5.1」で、動画エンコードや写真の編集作業時を想定して、CPUに負荷をかける「CPU:OCCT」を実行してみることにした。なお最大消費電力は約198Wだった。
「OCCT 4.5.1/CPU:OCCT」実行時の各電圧の変化 |
「OCCT 4.5.1/CPU:OCCT」実行時の各電圧の最大/最小/平均値 |
+12Vと+3Vのグラフ波形はフラットそのもの。電圧値の変動があった+5Vは0.024V降下し、定格を下回ってしまうのは残念だが、もともと基準電圧が低めなので、やむを得ないところだろう。
続いてCPUとGPUに負荷をかける「OCCT 4.5.1/PowerSupplyTest」だ。GeForce GTX 1080 Tiで2-way SLIを構築しているため、電源ユニットには非常に高い負荷をかけた際の挙動をチェックしている。テストは1時間実行しており、最大消費電力は695W、平均でも640W台を計測した。
「OCCT 4.5.1/PowerSupplyTest」実行時の各電圧の変化 |
「OCCT 4.5.1/PowerSupplyTest」実行時の各電圧の最大/最小/平均値 |
「OCCT 4.5.1/CPU:OCCT」実行時の3倍以上の消費電力になる「OCCT 4.5.1/PowerSupplyTest」。+12Vは最大0.288V降下し、最低値は11.712Vを記録しているが、おおむね11.904Vと11.808Vの間で推移していた。また+3.3Vは0.064V、+5Vは0.072V降下している。
次に「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」を実行していこう。今回はシステムに最大負荷がかかるようにすべての項目をチェックして、1時間ほどテストを実行している。なお最大消費電力は623Wだった。
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」実行時の各電圧の変化 |
「AIDA64 Extreme Edition:System Stability Test」実行時の各電圧の最大/最小/平均値 |
「OCCT 4.5.1/PowerSupplyTest」と比べて電圧降下幅は小さく、+12Vは0.192V、+3.3は0.048V、+5Vは0.048Vに収まっている。また、システムへの負荷の傾向が違うためか、グラフにブレは少なく波形はほぼフラットだ。