エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.664
2018.06.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
個人的な話になるが、実は筆者も「REALFORCE」シリーズの“フェザータッチ”に魅せられた一人。仕事用を含め長く「REALFORCE」シリーズを使い続けており、同じ静電容量スイッチを搭載する「HHKB Pro」も(最近はややご無沙汰ながら)黒と白の無刻印モデルを所有している。あいにく愛用の仕様を代替するモデル(英語テンキーレス55g等荷重)こそ出ていないものの、第2世代の「REALFORCE R2」が登場した際には、久しぶりにワクワクさせられたものだ。
日常的に55g等荷重の英語テンキーレスモデル「REALFORCE 87UW55」を愛用している筆者。共通のフェザータッチに魅了され、かつては「HHKB Pro」もよく使っていた |
従来モデルには良くも悪くも事務機械然とした野暮ったさがあった(個人的には好きな要素だった)ところ、新型ではシャープでイマドキな外観に変身。素直にカッコよくなったように感じる。現在の潮流に合わせて大型化された日本語配列のスペースキーも、大多数のユーザーにとっては嬉しい変更点なハズ。モデルチェンジに合わせ、こっそりキーキャップの金型も一新されるなど、新しい「REALFORCE」は細部に至るまでブラッシュアップされている。
もちろん伝統の“フェザータッチ”は健在。さらにキースイッチの常識を覆した新機能の「APC」が追加されるなど、およそコンシューマ向けとは思えないほどの贅沢な機能は、まさに“キーボードの王様”といったところ。長く付き合う相棒として、PCの性能以上に重要な存在になってくれるハズだ。
外観や使い勝手に磨きがかかり、さらに完成度を増した第2世代の「REALFORCE」。その中における「PFU Limited Edition」は、選ぶ人によっては最良の選択肢になるかも |
そして今回の主役である「PFU Limited Edition」は、その「REALFORCE R2」の最上位構成をベースにした独自バリエーションといえるモデル。静音かつAPC対応という仕様だけをみれば「REALFORCE SA」と同じながら、実は通常モデルには30g等荷重仕様しか存在しない。30gでは軽すぎるという場合や、「HHKB Pro」と同じ45g荷重を求める層にとっては、「PFU Limited Edition」がピッタリな選択肢になるというワケだ。
また、価格の面でも通常モデルに比べプラス5,000円程度の差に収まっており、特定の専売モデルにありがちな不均衡さはあまり感じない。「HHKB Pro」の拡張版として選ぶもよし、純粋に自分好みの仕様をもつ「REALFORCE R2」として手に取ってもいいだろう。
協力:東プレ株式会社
株式会社PFU