エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.665
2018.06.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「M8SeN」と「M8Se(G)」の512GBモデルを使いRAID環境を構築。違いはヒートスプレッダの有無だけで、性能はまったく同じだ |
Intel H370マザーボードでは、1基もしくは2基であっても内1つがPCI-Express3.0(x2)接続に制限されていることが多いM.2スロット。しかし、「H370 Pro4」では、PCI-Express3.0(x4)接続の「Ultra M.2」を2基搭載し、チップセット機能によるRAID構築にも対応する。そこで今回はPLEXTOR「M8SeN」と「M8Se(G)」の2台の512GB NVMe SSDを使い、RAIDの構築に挑戦してみることにした。
まずは「Storage Configuration」で、ストレージのモードが“RAID Mode”に設定されていることを確認する |
「Advanced」→「Storage Configuration」に移動して、「M2_1 – Pcie_Storage Remapping」と「M2_1 – Pcie_Storage Remapping」を“Enabled”に設定 |
設定を保存して再起動。その後「Advanced」→「Intel(R) Rapid Storage Technology」に移動すると2枚のNVMe SSDが認識されているのが確認できる |
「Create RAID Volume」で、RAID Level(RAID0またはRAID1)とディスクを選択 |
「Create Volume」をクリックするとRAIDボリュームが作成される |
「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」ユーティリティを使えば、Windows上からでもRAIDドライブの状態を確認できる |
SSD単体時の「CrystalDiskMark 6.0.1」の結果 | RAID 0(ストライピング)の「CrystalDiskMark 6.0.1」の結果 |
RAID 1(ミラーリング)の「CrystalDiskMark 6.0.1」の結果 |
チップセットのPCI-Expressレーンを使用するLGA115xプラットフォームでは、CPUとの接続に使用するPCI-Express3.0(x4)相当のDMI3.0がボトルネックとなり、RAID 0(ストラインピング)を構築しても最大転送速度は3,200MB/sec前後で頭打ち。特にシーケンシャル読込については、最新のNVMe SSDではそのパフォーマンスを最大限に発揮することはできない。
ただし、シーケンシャル書込はボトルネックの影響を受けるほど高速な製品は現状それほど多くなく、大幅なパフォーマンスアップが期待できる。また容量は半分になってしまうがRAID 1(ミラーリング)を選択すれば、冗長性にも優れるドライブを構築でき、重要なデータを安全かつ高速に保存できるようになる。