エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.675
2018.08.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
検証にはAMD B350チップを採用するASRock「Fatal1ty AB350 Gaming K4」を使用。“無印”モデルとの組み合わせなら、AMD 400シリーズとの違いは「XFR2 Enhanced」と「StoreMI」だけのため、これらの機能が不要なら値段の下がったAMD 300シリーズは狙い目だ |
ここからはいよいよ“無印”モデルのパフォーマンスについて、各種ベンチマークを使い検証していく。テスト用のマザーボードはAMD B350チップを採用するASRock「Fatal1ty AB350 Gaming K4」で、メモリには「Ballistix Tactical Tracer RGB」シリーズの「BLT2K8G4D30BET4K」(DDR4-3000/8GB×2)を2,933MHz駆動に設定、グラフィックスカードにはRadeon RX 560搭載モデルを使用した。なお比較対象には、先日詳細レビューをお届けしたRyzen 7 2700X/Ryzen 5 2600Xのスコアを流用している。マザーボードとメモリは異なるものの、その他の機材はすべて前回と同じため、おおよその目安にはなるだろう。
Ryzen 7 2700の「CPUZ 1.85.0」の結果。シングルスレッド処理時には最高4.10GHzまでクロックが上昇する |
「タスク マネージャー」からは16個の論理プロセッサを認識する |
Ryzen 5 2600の「CPUZ 1.85.0」の結果。シングルスレッド処理時には最高3.90GHzまでクロックが上昇する |
「タスク マネージャー」からは12個の論理プロセッサを認識する |
まずはレンダリングベンチマークテストの定番「CINEBENCH R15」を使い、純粋なCPU性能について確認していこう。
まずシングルコアテストは、ベースクロックが高く、さらに自動オーバークロック機能「XFR2」による伸びしろも多い“X”モデルがいずれも優勢。またマルチコアテストでは、Ryzen 7 2700とRyzen 7 2700Xでは定格クロックに500MHzの差があることから約300ポイント(約19%)と比較的大きな差がついた。一方、定格クロックの差が200MHzしかないRyzen 5 2600とRyzen 5 2600Xの差は約120ポイント(約9%)で、上位モデルより差が縮まっている。さらにシングルコアテストではスコアが逆転していたRyzen 7 2700とRyzen 5 2600Xだが、マルチコアテストではコア数のメリットを生かし順当な結果に落ち着いている。