エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.675
2018.08.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
第2世代Ryzenでは、メモリクロックが2,933MHzまで引き上げられている。マルチスレッド処理ではメモリ帯域も重要になるので、できる限り高速なものをチョイスしたい |
続いてメモリ関連のテストとして、「メモリの帯域」と「メモリのレイテンシ」のスコアを確認していこう。
「BLT2K8G4D30BET4K」のXMP 2.0プロファイルには3,000MHzの設定が登録されていた |
「Fatal1ty AB350 Gaming K4」でXMP 2.0のプロファイルを有効にすると、用意されているメモリクロックで最も近い2,933MHzに自動的に設定された |
Ryzen 7 2700とRyzen 5 2600の「メモリの帯域」を比較するとその差は1%未満で誤差の範囲。このことからCPUの違いによるメモリ帯域への影響はないようだ。なお以前計測を行ったRyzen 7 2700Xよりスコアが若干低いのは、おそらくレイテンシ(以前:16-16-16-36/今回:16-18-18-38)の違いによるもので、まったく同じ環境でテストをすればこちらも同様のスコアになるはずだ。
続いて「メモリのレイテンシ」を確認すると、こちらもRyzen 7 2700とRyzen 5 2600のスコアに有意な違いは見られなかった。またRyzen 7 2700Xとの比較では、若干スコアが落ちているがほとんど誤差の範囲。よほどメモリアクセスに敏感な処理を行わないのであれば、メモリのレイテンシにまでこだわる必要はないだろう。