エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.677
2018.08.13 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
PCの自作は朝メシ前という彼女だが、果たしてスムーズに完成させることはできるのか |
組み立ての第1段階は座面部。まずはロッキング機能やガスシリンダーの差し込みなどを行う座面ブラケットと、座面の固定だ。
いきなりだが、座面部には要注意ポイントがある。それは座面部のリクライニングレバーだ。標準では組みやすさを優先してか、座面部にある背もたれを支えるバーが後ろに倒されている。誤ってリクライニングレバーを上げてしまうと、かなりの勢いでバーが戻り、反動で手をぶつけてしまう可能がある。
これが要注意のリクライニングレバー。作業者はもちろん、特に子供がいる家庭では思わぬ怪我をする可能性がある事を覚えておこう |
野澤さんはミスらなかったが、筆者は撮影途中でレバーを触ってしまい、ガチャ!とトラバサミ的な恐怖を味わった。読者諸兄は十分注意してほしい。なおバーが戻ってしまっても組み立てに支障はなかった。
座面ブラケットは取り付け向きがある。DO NOT TOUCHのロゴが座面の前に来るように付属のネジで固定 | 座面を支える大事な部分なので、均等に締め込めるように、対角線上のネジを少しずつ締めていく |
ブラケットを固定したら、付属のカバーを座面ブラケットの左右から出ている棒状の部分に差し込む | 棒とカバーの溝を合わせて、グイッと押し込む必要がある。多少の力が必要で、野澤さんはちょっと手こずっていた。これを取り付ければ第1段階は完了 |
座面を設置する前にキャスターの取り付け。脚部裏面の穴に押し込むだけだが、やや力が必要。5カ所にキャスターを取り付ければ完成する |
続いては座面ブラケットと脚部に取り付けたガスシリンダーを接続する。ブラケット部に差し込むだけだが、ひとり作業では差し込み場所がわからず、苦労すること間違いなし。可能であれば、誰かに補助してもらう事をオススメする。
ガスシリンダーは、付属カバーを取り付けたあとに、脚部に差し込もう | ブラケット側の凹部分にガスシリンダーを差し込む。差し込み位置を指示してくれるひとがほしい |
ブラケットが取り付けられた座面は、それなりの重量になるものの、野澤さんは問題なく持ち上げていた | 座面と脚部を合体させれば完成は間近 |
力作業が続くため、野澤さんの表情に若干の疲れも見れるが、いよいよ最終工程となる背もたれの固定だ。なお、ここまで要した時間は30分程度 |
座面とガスシリンダーの接続にフォローが必要だったものの、小柄な女性ゲーマーでも、サクサクと進んだ「noblechairs EPIC」の組み立て。ここでは、野澤さんの背丈の半分近いサイズになる背もたれを座面に固定する。作業難易度は高くないがネジ留めをする際、背もたれを支える手助けがあれば、よりスムーズに作業できる。
まず、リクライニングレバー側のバーと背もたれを、外したネジで固定する。「ひとりで作業する際は、左手で背もたれを支えつつ、手でネジを締めて仮止めするのが良さげ」と野澤さん |
仮止めしたあとに、工具でしっかりと締め込む。手回しでネジがスムーズに締め込めない場合は、ネジが真っ直ぐにネジ穴に入っていないため、一度ネジを外して調整しよう | 反対側のバーにも背もたれを固定したら、固定部にカバーを取り付ける |
ランバートサポートなどを取り付けて完成。少しフォローしたものの、ほぼ野澤さんひとりで組み上げた「noblechairs EPIC」。開封作業なども含め、要した総時間は1時間未満だった |