エルミタ的「編集部で使ってみた」
2018.08.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
GeChic「On-Lap 1102H V2」 販売価格税込37,800円前後(発売中) 製品情報(GeChic) |
「他社には無いユニークかつ便利で目を引く製品」をコンセプトに掲げ、2011年に設立された台湾GeChic。その代表作となるのが、電源にUSBバスパワーを採用することで、据え置きだった液晶ディスプレイのモバイル化を実現した「On-Lap」シリーズだ。それまでシングルディスプレイでの運用が当たり前だった外出先でもデュアルディスプレイが構築できることから、登場した当時はまさに画期的な製品として大いに注目を集めた。
現在のラインナップは、液晶サイズが11.6インチ、13.3インチ、15.6インチの3種、解像度はいずれもフルHD(1,920×1,080ドット)で、標準モデルに加えて、投影型静電容量方式の10点マルチタッチモデルが用意される。
なお初期モデルでは液晶パネルにTN方式を採用していたこともあり、視野角(上:20°/左右下45°)が狭いという欠点があった。しかし、現在ではIPS方式やFFS方式を採用することで、15.6インチモデルでは上下左右80°(水平/垂直160°)、それ以外のモデルでは上下左右89°(水平/垂直178°)の広視野角表示に対応する。
「On-Lap」シリーズの主要ラインナップ。11.6インチモデルにはデジタルカメラとの連携に特化した「On-Lap 1101P」も用意されている |
そんな「On-Lap」シリーズに属する最新モデルが今回の主役「On-Lap 1102H V2」だ。昨年11月より国内発売が開始された「On-Lap 1102H」のマイナーアップグレードモデルで、電源はUSBバスパワーに加え、6,900mAhの大容量バッテリーを内蔵。最長4.5時間(輝度70%/音量50%)の連続駆動が可能になり、電源を用意するのが難しい環境やシステムでも使用できるようになった。また本体側面には新たに外部DC電源とバッテリー供給を切り替える「電源入力切り替えスイッチ」が追加され、利便性が高められている。
「電源入力切り替えスイッチ」以外の機能は、昨年11月に発売が開始された「On-Lap 1102H」を踏襲している |
主なスペックは、液晶サイズが11.6インチ、解像度はフルHD、リフレッシュレートは60Hz、輝度350cd/㎡、応答速度12.5ms、表示色数1,677万色とされ、表示に関連する部分は据え置き型液晶ディスプレイと比較しても遜色ない性能。またディスプレイ入力はHDMI×2(内1つは別売の「Rear Dock」が必要)とD-Sub×1の3系統。さらに3.5mmイヤホンジャックと1.0W×2のステレオスピーカーを標準装備するなど、オーディオ関連の機能もなかなか充実している。
Rear Dock | Multi-Mount Kit for 1102 |
消費電力は電源オン時8.5W以下、スタンバイ・電源OFF時0.5W未満。外形寸法は本体がW192×D11×H194mm、重量590g、「保護カバースタンド」装着時がW299×D21×H209mm、重量840g。なお別売の「Multi-Mount Kit for 1102」を使えば75mmピッチのVESAマウンタにも対応する。
実測380×335×45mmのスリムデザインパッケージ。裏面には詳細スペックが記載されたシールが貼り付けられていた |