二層構造の遮音パネルを採用する両サイドパネル

Antec「P5」のテーマである「静音」。これを追求すべく、ソリッドタイプの両サイドパネルは二層構造による遮音パネルが採用されている。内側を見ると、優れた遮音性を発揮するという吸音材が貼り付けられており、PCケース内部から発生する構成パーツからの駆動音を閉じ込める役割を果たしてくれる。その効果は歴代「Performance」シリーズで実証済み。多くの自作派から支持を得ているAntecの静音化テクニックのひとつだ。

フロントパネル内側同様、遮音性を高める吸音材を貼り付けた両サイドパネル内側。音を吸収する役割に加え、サイドパネルの共振を防ぐ事もできる

リアパネルデザイン

ここでリアパネルをチェックしておこう。上段右には通気孔と標準装備品の120mm口径ファン。その左手はマザーボードのバックパネル用の開口部。中段には拡張スロットが並び、その右側にも通気孔を装備する。下段の大きな開口部は、電源ユニットの搭載スペースだ。ミニタワーサイズとあって、コンパクトにまとめられている。

左右側面の上下にあるハンドスクリューはサイドパネル固定用。取り外しが想定されないトップパネルはリベットにより固定されていた

ボトムパネルデザイン

本体を上下逆さまにして、ボトムパネル面を見ておこう。トップパネル同様シンプルなデザインで、後方に電源ユニットの冷却ファン用吸気口が確認できる。また四隅には円形のインシュレーターを装備。設置面にはドーナツ型の滑り止めゴムが装着されていた。

プラスチック製の円形インシュレーターは、外周をメッキ加工。設置面は実測35mm径で、高さは実測約20mmだった