エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.681
2018.08.29 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
エントリーからミドルレンジクラスの製品が揃うAMD B450チップ採用モデルの中では、トップクラスの充実した電源回路を搭載する |
さて、ここからは編集部に届けられた評価サンプルを開封し、「B450 AORUS PRO WIFI」の各種機能をチェックしていこう。システムの安定性に最も影響を与える電源周りは、低発熱・長寿命化を追求し、第2世代Ryzenに最適化したという「ハイブリッド・デジタル電源フェーズ設計」による4(CPUコア部)+3(アンコア部)フェーズ回路を搭載。またCPUコア部の電源フェーズはインダクタ数を2倍に拡張することで負荷を分散し、より安定した出力を可能にしている。
さらにスイッチング損失が少なく低発熱な「Lower RDS(On) MOSFET」、大容量チョークコイル、固体コンデンサなどの高品質コンポーネントと、放熱性を高めた大型のメタル製ヒートシンクを組み合わせることで、耐久性と信頼性を高めているワケだ。
コンタクトピン1,331本のSocket AM4。なおRyzen 7 2700Xに付属する「Wraith Prism」や、単体発売されている「Wraith Max」以外のリテールクーラーを使う場合は、リテンションを外してネジ止めする必要がある |
各種コンポーネントが整然と並ぶ美しい電源回路。CPUソケット左側と上側のMOSFETには、それぞれ大型ヒートシンクを搭載する |
2つのヒートシンクはそれぞれ2本のプッシュピンで基板に固定されていた |
ヒートシンクを取り外したところ。パッと見は11フェーズ回路に見えるが、実際には4+3フェーズ構成。ただしCPUの4フェーズはインダクタ数を2倍に拡張することで負荷を分散している |
4+3フェーズに対応するAMD CPU向けPWMコントローラRenesas「Intersil ISL95712」 |
「Lower RDS(On) MOSFET」や大容量チョークコイル、固体コンデンサなどの高品質コンポーネントを採用する |
チップセットは、Socket AM4向けの新ミドルレンジAMD B450を搭載する。上位チップセットAMD X470から、PCI-Express3.0のレーン分割機能が省略。またUSB3.1 Gen.1やSATAなどのインターフェイス数に若干制限はあるものの、対応機能にはほとんど違いはない。さらにストレージ高速化技術「StoreMI」も無償で利用することができるため、NVIDIA SLIが不要であればその差を感じることはほとんど無いはずだ。
Socket AM4向けミドルレンジチップAMD B450。上位チップAMD X470との最大の違いはPCI-Express3.0のレーン分割機能の有無だ |
2本のネジで固定されたチップセットヒートシンク。「AORUSイーグルロゴ」のRGB LEDは実際には基板上に実装されていた |