エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.687
2018.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
最下段の「Ultra M.2」には、SSD全体をカバーする大型のアルミニウム製ヒートシンクを搭載し、サーマルスロットリングを抑制する |
今やミドルレンジクラス以上のマザーボードでは標準装備されるM.2ヒートシンク。「Z390 Taichi」でも最下段の「Ultra M.2」にはSSD全体をカバーする大型のアルミニウム製ヒートシンクを搭載する。そこで「CrystalDiskMark 6.0.1」をデータサイズ32G、テスト回数9回に設定し、2回連続で実行する負荷テストを実施。温度推移と転送速度をチェックしてみることにした。
「CrystalDiskMark 6.0.1」ヒートシンク無し | 「CrystalDiskMark 6.0.1」ヒートシンク有り |
ヒートシンクが無い状態での温度推移を確認すると、テスト用のデータ書込時から一気に温度が上昇。シーケンシャル読込のテスト開始時には最高75℃を計測した。その後は転送速度を抑えることで75℃を超えないよう調整されるが、テスト中の温度は70℃前後で推移する。一方ヒートシンクを搭載すると、温度上昇が一気に緩やかになる。1回目のテストは最高48℃、2回目でも最高54℃で、高負荷時の温度は実に21℃も低下した。さらに転送速度はシーケンシャル読込が約400MB/sec、書込が100MB/secも向上しており、その効果は非常に大きい。
「サーモグラフィー結果」ヒートシンク無し(アイドル時) | 「サーモグラフィー結果」ヒートシンク無し(高負荷時) |
「サーモグラフィー結果」ヒートシンク有り(アイドル時) | 「サーモグラフィー結果」ヒートシンク有り(高負荷時) |
次にサーモグラフィーの結果を確認しよう。ヒートシンクの無い状態ではアイドル時でもコントローラ部分は57℃、高負荷時には82.8℃まで温度が上昇しており、常用は正直ためらわれる。またヒートシンクを搭載した場合では、特に高負荷時にコントローラ部分が最も温度が高く、周囲にいくにしたがって温度が低くなる。ヒートシンクに効率よく熱が移動し、冷却できているようだ。