エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.688
2018.10.19 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ベンチマークテストの前に、GIGABYTEのチューニングユーティリティ「Easy Tune」を使用して「Core i9-9900K」のカスタマイズを試してみる。BIOSさながらの詳細設定も可能なソフトウェアだが、今回使用したのはお手軽な「Smart Boost」による簡易OCだ。設定方法はメニューから動作モードを選択するだけ。初期は出荷時ママのスペックで動作する「Default」になっており、最大5.2GHzにオーバークロックされる「OC」、省電力志向の「ECO」などにワンタッチでスイッチできる。
独自ユーティリティ「Easy Tune」に用意された、簡易OC機能を利用。誰でも簡単にOC設定や省電力モードへの切り替えが可能だ |
「OC」モード(左)では、最大5.2GHzまで自動でオーバークロックされる。「ECO」は最大5.0GHz動作と定格同様だが、基本的には4.8GHz前後と控えめなクロックで動作していた |
まずはレンダリング系ベンチマークテストの定番である「CINEBENCH R15」を動作させ、CPU性能をチェック。各モードにおける挙動の違いも合わせて確認してみよう。
さすが物理8コアの効果は抜群で、定格でも2000ポイントオーバーの優秀なスコア。全体的な傾向としては動作クロックの差が素直にスコアに現れており、定格に比べ「OC」はマルチコア・シングルコアいずれも上回っている。200GHzとクロック差がわずかな点を考えれば、妥当な結果だろう。なお、省電力な「ECO」はマルチコアで劣るものの、シングルコアでは定格同等。ライトなタスクであれば、「ECO」に切り替えてしまっても影響は少なそうだ。