エルミタ的一点突破 Vol.48
2018.11.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
ここからはCoffee Lake世代の最上位モデルCore i7-8700Kを使い、サイズ「KATANA 5」の冷却性能をチェックしていこう。動作クロックは“定格”に加え、UEFIのプリセットで、全コア4.80GHzへとオーバークロックした状態でも計測を行っている。なおCPU温度およびファン回転数の計測には「HWiNFO64 v5.90」を使用。アイドル時は起動直後10分間放置した際の数値、高負荷時は「OCCT 4.5.1:CPU:OCCT」を30分動作させた際の数値を取得している。またCore i7-8700Kでは、コアごとに温度が異なるが、今回は“CPU Package”を採用した。
UEFIに用意されているプリセットで、4.80GHz駆動にオーバークロックした状態でもテストを実施 |
定格時の「CPU-Z 1.86.0」の結果。マルチスレッド処理時には、おおむね4.30GHzで動作 | プリセットを選択すると全コア4.80GHz駆動になる |
CPU温度やファンの回転数は「HWiNFO64 v5.90」で取得 |
まずCPUの温度を確認すると、定格ではアイドル時27℃、高負荷時で69℃。突発的に温度が上がるスパイク値も80℃を超えることはなく、6コア/12スレッドのCore i7-8700Kに対して、十分な冷却性能を発揮する。
ただし、消費電力が70W近く増える4.80GHzでは、高負荷時の温度は81℃、スパイク値は90℃を超えるシーンも見られた。一般的な作業で、ここまで全てのコアに負荷がかかることはあまりないが、常用はためらわれる数値。6コアや8コアクラスのCPUでオーバークロックをするなら、電圧をいじらないライトなチューニングに留めておいたほうが良さそうだ。