エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.699
2018.11.23 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
続いて実際のゲームを使った計測を進めていこう。まずは「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」から。テストは車で移動する「はじめての車旅」のフレームレート(90秒間)を「Fraps」で記録し、最小(Min)、平均(Avg)、最大(Max)を抽出している。解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットで、描画品質は“標準”と“最高”を選択した。
まずフルHDのスコアを確認すると、“最高”品質では、設定に関係なく平均フレームレートは50fps台半ば、最小でも40fps後半で十分なスコア。さらに画質を”標準”まで下げると、「NITRO Boost Settings」では8,400MHz相当のメモリクロックが効いているのか、最小も62fpsに引き上げられ滑らかに動作する。一方、4K解像度は負荷が高すぎるため、描画品質に関係なくゲームは厳しい結果。スコアもあまり大きな差はつかなかった。
重量級ゲームとして知られる「Assassin’s Creed Odyssey」のスコアも見ていこう。テストはゲーム内蔵ベンチマークを使用しているが、結果のばらつきが大きいためフレームレートは「Fraps」で計測している。なお、解像度はこれまでと同じで、描画品質は下から2番目の“中”と、5段階の中間となる“高”で行っている。
「NITRO+ RADEON RX 590 8G GDDR5 SPECIAL EDITION」では、4K解像度でも描画品質を“中”にすればなんとかゲームができるレベルを維持できるものの、やはり快適な環境を目指すならフルHDまでに留めておくのが良さそうだ。また、フルHDのスコアを確認すると、描画品質“中”では、Radeon RX 580が平均で60fpsを割ってしまうのに対して、いずれも60fpsを超えるスコア。“高”でも50fps以上を維持できており、大きな問題なくゲームをプレイできる。