Antec「P101 Silent」外観デザインチェック

ここからはパッケージより本体を取り出し、外観デザインからチェックをはじめる。先代「P100」をリメイクした現代版とも言うべき「P101 Silent」は、どのように進化を遂げているのだろうか。

歴代「Performance」シリーズを継承するフロントパネルデザイン

フロントパネルは「Performance」シリーズの代名詞でもある、フラットデザインを採用。余分な装飾が無く、下部左にAntecのロゴをあしらった。外装パネルは開閉ドア仕様で、ドアの上下に装着された円形のマグネットでシャーシに固定。内張には駆動音を遮断する吸音材が敷き詰められている。

指紋や傷が付きにくいマットと塗装が施されたフロントパネルは、ABS樹脂製の枠にスチールを装着。見た目だけでなく、ほどよい重さから開閉アクションに重厚な印象を与えている

ドアを開くとシャーシ側フロントパネルには5.25インチオープンベイや、標準装備品の冷却ファン3基があらわになり、その前面には着脱可能な防塵フィルタが装着されている。このスタイルは設計思想のベースとされる「P100」の意匠を受け継いでおり、「P101 Silent」がその進化形である事を感じさせる。

「P100」のトピックだった「270°開閉ダブルヒンジ式」ドア機構は継承されず、右側に蝶番を設けたシンプルな開閉ドアに落ちついた

構造上、開放（全開）時はドアが右側に張り出すため、壁に密着した設置ができない	開閉ドア内張りには吸音材が装着済み。貼り付け作業も丁寧に行われている印象

フロントトップの各種スイッチ&アクセスポート

各種スイッチとアクセスポート類は、最も使い勝手が良いフロントトップにレイアウトされている。左端の正方形はPowerスイッチ、右隣の小さな正方形はResetスイッチ。さらに右隣のツマミは2段階切り替え（LOW/STOP/HIGH）に対応する、ファンコントローラーのスライドスイッチだ。中央右手はヘッドホン（HD Audio）、マイクと続き、USB2.0ポートとUSB3.0ポートが各2口ずつ装備されている。近頃簡素化の傾向にある外部インターフェイスは比較的充実しており、外付け周辺機器を多用するユーザーには重宝するに違いない。

USB2.0およびUSB3.0ポートの外周にはホワイト色のLEDを内蔵。薄暗い場所でも視認性が高く、ポートの位置がハッキリと分かるようになっている