エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.703
2018.12.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」でも圧縮率の影響を一応確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して、計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」で検証したシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスにも有意な違いは見られず、Crucial「P1」シリーズは圧縮率に関係なく一定の性能を発揮するSSDと結論付けられる。よって以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」で、データサイズによる性能の違いを中心に確認していこう。データサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9種類すべてのプリセットで計測を実施した。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
シーケンシャルアクセスは読込最高1,932MB/secで、公称値をわずかながら上回るスコア。データサイズによる違いも50MiBで約40MB/sec、100MiBで約20MB/sec低いのを除けば、その差は6MB/sec未満に収まっている。また書込も最高950MB/secを超え、ほぼ公称値通り。スコアのブレも最大で35MB/secと小さく、シーケンシャルアクセスについては全般的に安定したパフォーマンスが期待できる。
続いてランダムアクセスを確認すると、キュー深度の浅い4KiB Q1T1でも読込最高54MB/sec、書込最高123MB/sec、最も高速な4KiB Q8T8では読込が最高362.7MB/sec、書込が最高888.5MB/secを記録。最高値をIOPSに換算すると、それぞれ約88,500 IOPSと約216,900 IOPSで、いずれも公称値に迫る結果。さらにシーケンシャルアクセス同様、データサイズによるブレも小さく、登場したばかりのQLC NANDフラッシュを採用しているにもかかわらず、ファームウェアの最適化はかなり進んでいるようだ。