エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.708
2018.12.30 更新
文:テクニカルライター・藤⽥ 忠/編集・池西 樹
製品の概要を把握したところで、「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」の外観チェックを進めていこう。カード長は前述の通り268mmで、300mmを超すモデルも多いGeForce RTX 2080としてはコンパクトな部類。最近のPCケースであれば、その長さが問題になることはほとんどないだろう。また、VGAクーラーには、シルバーとブラックのツートンカラーのデュアルファンクーラーを搭載。さらに基板の両面にはたわみを防止し、冷却効果も期待できるメタルプレートを装備する。
90mm相当の大口径ファンを2基備えるデュアルファンクーラーを搭載。カラーリングはシルバーとブラックのシックなツートンカラー |
背面を覆うバックプレートは、基板のたわみを防止するとともに、GPUコアやメモリの放熱を助ける効果も期待できる |
表面側にも基板のたわみ防止と、冷却を助けるメタルプレートを搭載 | カード長は268mm、幅は114mmで、GeForce RTX 2080としてはコンパクトな部類 |
厚さは残念ながら2.5スロット。ただし、ブラケットは2スロットのため、ミニタワーPCケースはもちろんMini-ITXケースでも搭載できるものはあるはずだ |
突起部を含めた厚さをデジタルノギスで計測したところ約51mmだった |
冷却ファンは、エアプレッシャーを高めた独自カーブブレードを採用する「VENTUSファン」を2基搭載 |
補助電源コネクタは8pin+6pin。なお6pinコネクタは、8pinの内2pinを埋めた珍しいスタイル | マルチグラフィックス向けのNVLinkインターフェイスを搭載 |
出力インターフェイスはUSB Type-C×1、DisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1で、最大4系統の同時出力が可能 |
ボード長を268mmに抑えた「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」。せっかくなので、Mini-ITXケースRAIJINTEK「OPHION」を用意し、実際に搭載できるのか試してみることにした。
「これで全てが分かる。RAIJINTEK「OPHION EVO」徹底解説」で詳細レビューをお届けした「OPHION EVO」のバリエーションモデル「OPHION」を使用 |
2.5スロットを専有する「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」だが、フレームなどに干渉することなく搭載することができた |
「OPHION」の側面強化ガラスパネルの取り付け部は凸形状になっており、PCケース側面シャーシとの間に隙間が空くようになっているため、GPUクーラーの吸気も問題ない |
本体サイズW174×D375×H245mmのRAIJINTEK「OPHION」。グラフィックスカードは全長330mmまでの対応が謳われており、長さは問題なし。カードの幅も余裕があり、補助電源コネクタの接続も楽に行うことができた。また懸案だった2.5スロットというカード厚もクリアし、コンパクトかつハイスペックなゲーミングPCを組み上げることができた。