エルミタ的一点突破 Vol.49
2019.02.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
期待のロープロファイルクーラー「大手裏剣参」の外観から設計の細部、さらに付属品のチェックを終えたところでマザーボードへの搭載手順を解説しよう。なお既に触れた通り、リテンションは初代より進化を遂げている。
Intel系(LGA775/1366/115x)に限り、初代「大手裏剣」(型番:SCBSK-1000)ではプッシュピン式、2代目「大手裏剣2」(型番:SCBSK-2000)ではバックプレート式を採用。前出サイズ開発担当S氏によると、初代は「取り付けにくい」との声が挙がり、2代目も取り付けやすいという意見は聞こえてこなかったという。そこで3代目「大手裏剣参」では、ブリッジ式リテンション(スプリングスクリュー)を導入。固定のし易さとCPUとの確実な密着を実現できたと胸を張る。
そこで今回はIntel LGA 1151ソケットのASRock「Z390 Extreme4」をチョイス。マニュアル表記に沿って作業を進めていく。
マザーボード背面からCPUソケット周りの穴にバックプレートキットのピンを合わせる | マザーボード表面に突き出たピンにスペーサーを装着。絶縁ラバー装着面と基板面を合わせる |
スペーサー装着済みのピンにLGA115x用ネジ穴に合わせてマウンティングプレートをセット。ここでグリスを塗っておこう | 突き出たピンにナットを締め付けて行く。マウンティングプレートを固定すれば台座が完成 |
CPUクーラー本体を台座に固定。「ブリッジ式リテンション」に装着される新型スプリングスクリューは、頭部分となる上空のヒートシンクがカットされ、冷却ファンのインペラ間の隙間にドライバーを差し込み、左右バランスを調整しながらネジを締め切る |
搭載後はぐらつきなどを確認。なお隣接するメモリソケットにヒートシンクの一部が被さるため、予めメモリは装着しておいた方がいいだろう |