エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.718
2019.02.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
ここからは、編集部に届けられた評価機をボックスから取り出し、外観からチェックしていく。まずはシリーズの“顔”として採用されている、Fractal Designのミドルタワーケース「Define R6」だ。
まさに“鉄板ケース”という名が相応しい、Fractal Design第6世代の人気ケース「Define R6」。カラーはブラックとホワイトのほか、強化ガラスの有無をカスタマイズで選択できる |
飽きのこないミニマルなデザインは、いかにもFractal Designらしい佇まい。フロントには、蝶番を付け替えることで好みの方向に開く「リバーシブルフロントドア」を採用、フェイスに施されたアルマイト加工が高級感を漂わせている。一方でサイドパネルは、標準で強化ガラス仕様が選択され、「G-Master Hydro」シリーズ特有のデュアル水冷機構やイルミネーションを覗き見ることができる。
「Define R6」は、装着するトップパネルによってシステムの方向性を選べる仕様。「G-Master Hydro Z390 II」では、エアフロー重視の防塵フィルターが選択されている |
「Define R6」シリーズは、カスタマイズ性の高い拡張要素や冷却ソリューションも特徴。その中でも最大のものが、第3世代「ModuVentテクノロジー」と呼ばれるモジュラー式のトップパネルだ。防音重視のスチールカバーと防塵フィルター付きの「マルチファン換気システム」から選べる仕様で、装着するパネルによってシステムの性格を変えることができる。
もっとも「G-Master Hydro Z390 II」は、デュアル水冷による冷却パフォーマンスを重視していることから、「マルチファン換気システム」によるハイエアフロー仕様を選択。そのコンセプトが存分に生きる構造になっている。
トップパネルは、背面スイッチを押すだけで取り外せるワンタッチ式。光学ドライブに水冷ラジエター、ファンが覗き見える | ガラス面とは逆のサイドパネルは、工業グレードの防音素材が貼り付けられている |
フロントI/Oは、USB3.0×2、USB2.0×2、オーディオ入出力といった構成。中央に電源ボタン、その直下にインジケータが配置されている | 背面は最新のPC事情を反映した、スタンダードなレイアウトを採用。拡張スロットは7基(+2基)を備えている |
フロントから引っ張り出せる、底部全面を覆うフィルター。四隅には、システムを支えるインシュレータが装着されている |
また、トップだけでなく、フロントとボトムにも脱着容易なナイロン製フィルターを搭載。ボトムフィルターもフロント側から引き出すことが可能であり、日常的なメンテナンス清掃も楽に行える。
なお、外側から見えない「Define R6」の拡張性については、内部構造を眺めながらチェックしていこう。