エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.722
2019.03.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
画像セッションのラストは、MSIオリジナルの基板を確認していこう。リファレンスモデルで250W、Founders Editionでは260Wとされる電力を供給するため、もともと13+3フェーズの大規模な電源回路を搭載するGeForce RTX 2080 Ti。「GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO」では、オーバークロック耐性を高めるため、より多くの電力を供給できるよう電源回路は14+3フェーズへと強化されている。さらにMSIによれば、PCB自体のレイヤーの拡張や、基板設計の最適化によって安定性も向上しているという。
基板表面には、歪みを防止するとともに、メモリや電源回路を冷却する効果もあるという「ダイキャストメタルシート」を搭載 |
リファンレスに比べるとかなり大型の基板を採用しているが、前方の電源回路を中心に実装密度はかなり高い |
Turingアーキテクチャの最上位「TU102」コアを採用するGeForce RTX 2080 Ti。CUDAコア数は4,352基、RTコアは68基、Tensorコアは544基 |
GPUコアを囲むように、コの字型に配置された11枚のGDDR6メモリ。容量は1枚あたり1GBで、1箇所だけ空きパターンになっていた |
17フェーズの電源回路は、GPUの両側に11フェーズ(左)と6フェーズ(右)に分かれて実装 |
電源回路にはタンタルコンデンサや、ドライバIC、各種スマートセンサ、MOSFETを統合したOn Semiconductor「FDMF3170」など高品質なコンポーネントを採用 |
PWMコントローラは、最大8フェーズに対応するuPI Semiconductor Corp「uP9512P」を2基搭載 | 4chの電圧/電流をモニタリングできるOn Semiconductor「NCP45491」 |
LEDコントローラITE「8295FN-56A」 | 補助電源コネクタの直下にはヒューズを実装 |
基板表面にはアルミ電解コンデンサや大型のフェライトコアチョークなどは一切なく、全てロープロファイルなコンポーネントで固められていた |
カード裏面には基板を保護するためにアルミニウム製バックプレートを搭載 |
基板裏面にはタンタルコンデンサがいくつかあるだけで、主要なICチップは実装されていなかった | バックプレートのGPUコアとメモリ部分には、厚手の熱伝導シートが貼り付けられていた |