エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.723
2019.03.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては、オンラインゲームの人気タイトル「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」の公式ベンチマークソフトを動作させ、実際のゲーミングシーンにおけるパフォーマンスをチェックする。描画品質は“最高品質”で、1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターンの解像度で計測を行った。
今となってはやや軽めの負荷といえる「FFXIV」とあって、フルHD環境ではいずれも“非常に快適”の7000をダブルスコアで上回っている。4K環境でも出荷時クロックで“快適”を満たしており、タイトル次第では高解像度のプレイは十分可能だ。なお、オーバークロックにより4Kプレイが“とても快適”のスコアをクリアしている点も要チェック。ポテンシャルに余裕があるグラフィックスカードであれば、お手軽なチューニングひとつでゲームの快適度がアップするというワケだ。
次はもう少し重量級のタイトルでの検証ということで、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークテストを動作させる。描画品質はプリセットで最も高い“高品質”で、解像度を1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターンに設定して計測している。なお「FFXV」はDLSS対応タイトルだが、GeForce GTX 1660 TiはTensorコア非搭載のため使用できない。
さて結果を見ていくと、フルHDでは高品質設定でも無理なく遊べる“快適”を満たすスコアをマーク。その一方で4K解像度では、いずれも“やや重い”に留まっている。4K環境でもプレイ自体は可能だが、ストレスなく遊ぶなら、やはりフルHDをベースに設定を詰めるべきだろう。
なお、先ほどの「FFXIV」では約5%ほどだった出荷時クロックとOCのスコア差は、「FFXV」では最大7%以上に広がっている。新しい世代のタイトルの方が、よりTuringアーキテクチャの恩恵を受けられるのは間違いない。
最後は「Battlefield」シリーズ最新作の「Battlefield V」を実際にプレイし、GeForce GTX 1660 Tiの快適度をチェックしたい。描画品質は“最高”を選択し、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2パターン。シングルプレイヤーモード「大戦の書」の「最後の虎」をプレイし、GPUOpenの「OCAT」で平均FPSを計測した。
「Battlefield V」のリアルタイムレイトレーシング機能が利用できないのは残念だが、快適プレイのラインは概ねこれまでのテストと同様。4K解像度ではもたつくシーンがあり、フルHDではほぼストレスのないプレイが可能だった。ちなみにフルHD環境の場合、オーバークロックにより平均60FPSに肉薄している点は見逃せない。FPS差も最大18%と明確な違いがあり、実際のプレイでも快適さには違いがあった。同じGPUを搭載していても、任意でクロックを盛れる余裕があるかないかは大事なポイントだ。