エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.724
2019.03.08 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ベンチマークセッションの一番手は、CPUの純粋なパフォーマンスを計測できる定番CGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」のスコアを確認していこう。
PC1は、8コア/16スレッドのCore i9-9900Kらしく2,000cbを超えるスコアを記録。一方PC2では、UEFIのPower Limitが設定され、約10%低い1,849cbに留まった。これはおそらくPC2のみ動作させた場合、フロントファンが回転しない事への対策のため。実際にクロックを確認したところ、PC1では全コアに負荷がかかる状態でも4.7GHzで動作するのに対して、PC2では「CPU Package Power」が116W前後に収まるよう、4.3~4.7GHzで大きくクロックが変動していた。発熱や消費電力面で扱いが難しいCore i9-9900Kを安定動作させるため、ストームによってしっかりと調整が行われているようだ。
続いて定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」による検証を行っていこう。DirectX 11ベースの「Fire Strike」と、主流になりつつあるDirectX 12ベースの「Time Spy」を使用している。なお、プリセットは無印に加え、4Kゲーミング性能をテストする「Fire Strike Ultra」と「Time Spy Extreme」を実行している。特にPC2のグラフィックスカードに使われている、延長ライザーカードがどのくらいパフォーマンスに影響するのか確認していこう。
Core i9-9900Kと、GeForce RTX 2080というハイエンドの組み合わせだけあって、PC1/PC2とも優秀なスコア。最も負荷の高い4Kゲーミングテスト「Time Spy Extreme」のGraphics testでも、30fps前後を記録しているのはさすがだ。なお、「PUNI-W1」で使用されている延長ライザーカードのケーブル品質はかなり良いようで、パフォーマンスへの影響は最小限に抑えられている。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のベンチマークテストのスコアも確認しておこう。描画設定は“最高品質”、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットで実行し、それぞれのスコアと平均フレームレートをまとめている。
やはりハイエンドの組み合わせということで、「3DMark」と同じくスコア、フレームレートともとても優秀。特に4K解像度でも60fpsに迫る平均フレームレートを叩き出しているのは、さすがといったところか。