エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.728
2019.03.26 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
拡張スロットは、PCI-Express3.0(x16)×1、PCI-Express2.0(x16/x4動作)×1、PCI-Express2.0(x1)×1の合計3本という、MicroATXモデルらしい構成だ。仕様上マルチGPUはAMD CrossFireXをサポートしているが、基本的にはグラフィックスカード1枚挿しで運用することがほとんどだろう。なお、グラフィックス用のPCI-Express3.0(x16)スロットは、半田接点を強化し、メタルシールドを施した装甲仕様の「PCI-E Steel Slot」が採用されている。
拡張スロットは合計3本。真ん中の「PCIE2」がグラフィックスカード用で、重量級カードを接続してもスロットが破断しない「PCI-E Steel Slot」仕様になっている |
7.1chサラウンドに対応したRealtek ALC892ベースのオーディオ回路は、ニチコン製ファインゴールドシリーズの音響コンデンサを採用した高音質仕様。主要エリアから基板レベルで分離された独立設計で、左右チャンネルのレイヤーを分けてクロストークを防ぐなど、ノイズ干渉に強い構成になっている。
サウンドチップのRealtek ALC892をベースとしたオーディオ回路。7.1chサラウンドやPremium Blu-ray Audioに対応している |
ニチコン製のオーディオコンデンサ、デジアナ分離設計を採用する。左右チャンネルのレイヤーも物理的に分離され、クロストークも発生しにくい |
「B450M Steel Legend」のバックパネルには、USBポートは合計8ポート搭載。その内訳は、USB3.1 Gen.2×2、USB3.1 Gen.1×4、USB2.0×2構成で、USB3.1 Gen.2ポートはType-AとType-Cの両方を備える。また、USBポートはいずれもESD保護に対応し、サージ電圧からシステムを保護してくれる。
そのほか、ネットワークはRealtek RTL8111HによるギガビットLANを搭載。レガシーデバイスを接続できるPS/2×1も付いている。なお、グラフィックス機能を内蔵したRaven RidgeのRyzen用に、DisplayPort 1.2×1とHDMI1.4×1の画面出力を備えている。
Realtekチップのコントローラなどコスト意識を感じる部分はあるものの、ほぼ過不足ない構成を揃えたバックパネル。USB3.1 Gen.2は2系統を備え、各USBポートにはESD保護も施されている |
CPUソケット周辺の構造物を取り除いて基板を眺めてみる。電源回路には、かなり余裕をもってコンポーネントが配置されているのが分かる |
今では定番になりつつあるが、かつてはCPUソケット直下にM.2スロットを配置するのはレイアウト上の困難がつきものだった |
I/OコントローラNuvoton「NCT6779D-R」 |
sinopower製MOSFET「SM4337」 |
BIOSチップに並んで実装されている、ファンドライバNuvoton「3947SA」 |
メモリ側の電源回路にも実装された、「プレミアム60Aパワーチョーク」と「ニチコン12Kブラックキャップ」 |
RGBピンヘッダは、下部にアドレサブル対応の3pin×1と4pin×1、上部に4pin×1を備える |