ボトムカバー内部の3.5インチシャドウベイ

次に「Level 20 MT ARGB」のストレージ収納力をチェックしよう。唯一、3.5インチHDDが搭載できるのが、ボトムカバー内部にあるケージタイプのシャドウベイだ。専用トレイは2台分が用意され、左右各1本のハンドスクリューにより着脱ができる。一般的にABS樹脂製が用いられるトレイ素材は、珍しいメタル製。2.5インチSSDも固定できる。

ケージタイプを形成する左右のプレートは上下でネジ固定。不要であれば取り外し可能

空きスペースを無駄にしない2.5インチSSD搭載スペース

次に2ヵ所の2.5インチSSD搭載スペースを見ていこう。マザーボードトレイ裏手、CPUクーラーメンテナンスホールの下には2.5インチ専用ブラケットを装備。裏配線スペースの一部を利用し、収納力を高めている。さらにボトムカバーの天板部、フロント寄りにも2.5インチ専用ブラケットがあり、2.5インチSSDが1台マウントできる。
　両ブラケットは共に1本のハンドスクリューで固定。SSD底面4ヵ所をネジ留めするだけのシンプルな仕掛けだ。余分なコストを掛けず、空きスペースを無駄にしない「Level 20 MT ARGB」の設計思想が見て取れる。

CPUクーラーメンテナンスホール下には2.5インチSSDを横置きでマウント可能	ボトムカバー天板部、フロント寄りにも増設が可能。空きスペースを使い切ろうという考えだ

マザーボードトレイ右手の2.5インチSSD搭載スペース

120mmファンが2基、最大240mmサイズラジエターが固定できるマザーボードトレイ右手エリア。この部分には2.5インチSSD固定用のネジ穴も装備されていた。ストレージ収納力を優先するなら、ここを有効活用したい。

ラジエターを前面に固定すれば、2.5インチSSD搭載スペースとして収納力が向上

全7段構えの拡張スロット

拡張スロットは全7段。ATX規格のミドルタワーとしては、標準的な装備だ。拡張ブラケットは独立式で、インチネジで固定。各々にスリットを設ける事で通気性が確保されている。

電源ユニット搭載スペース

ボトムカバー内部後方は、電源ユニットのマウントエリアに割り当てられている。底面は防塵フィルタを装備した通気孔仕様で、奥行き170mmまでの電源ユニットが搭載できる。やや短いように感じるが、スペースを分け合うシャドウベイまでの距離は実測で約245mm。公称値よりも長い約75mmは、コネクタおよびケーブル用のマージンと考えていいだろう。

引っ掛けタイプの着脱式防塵フィルタ。サイズは実測で約135x130mm	搭載電源ユニットの銘柄をアピールする小窓を用意。サイズは実測で約W120xH65mm