エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.730
2019.04.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
最終セッションではThermaltake「Level 20 MT ARGB」をベースに、実際に構成パーツを組み込んで行く。マニュアルでは分かりにくい部分、各パーツ搭載後の周辺クリアランス、組み込みに際しての注意点やポイント等を個別に解説していこう。
組み込み実践の手始めにマザーボードを搭載してみる。用意したのは一般的なATXフォームファクタ(305x244mm)。予め装着されたスタンドオフ(台座)に、付属の「Screw #6-32x6mm」で固定していく。出荷時のマザーボード搭載エリアにはリアファン以外なにも装着されておらず、広い空間が確保されている。搭載作業の妨げになるものが無いとあって、スムーズに組み込む事ができた。
なお搭載後のクリアランスについて、基板上端からトップパネルまでが実測で約30mm、基板右端からフロントパネル裏までが実測で約160mmだった。この数値から、やはりトップパネルにラジエターを搭載する事は不可能である事が分かる。
搭載テストにはMSI「MPG Z390 GAMING PLUS」を使用。基板右端縦列のスタンドオフが未装着だったため、付属品から追加搭載している |
マザーボードを取り付けたところで、CPUクーラーの有効スペースと、メンテナンスホールを確認しておこう。チェックを行うにあたり、サイドフロー型CPUクーラーThermaltake「Riing Silent 12 RGB Sync Edition」(型番:CL-P052-AL12SW-A)を用意。搭載後のクリアランスを確認した。なおCPUクーラーの有効スペースは高さ170mmまで。サンプルのCPUクーラーは159mmなので、数値上ではまったく問題が無いはずだ。
有効スペース内に収まる「Riing Silent 12 RGB Sync Edition」とあって、まったく問題は無し。左サイドパネルまで余裕がある | CPUクーラーメンテナンスホールは実測で約幅160x高さ130mm。バックプレートが全て露出するだけの面積がカットされている事が分かる |
次に作業を行ったのはグラフィックスカードだ。拡張カードの有効スペースは公称で366mm。これだけの空きスペースがあれば、市販のグラフィックスカードほぼ全てが搭載できるはずだ。ただしマザーボードトレイ右手のエリアにラジエターを搭載した場合は、物理的に干渉を起こす可能性がある。その点もチェックしておく必要があるだろう。
搭載テストにはMSI「RTX2080 Ventus 8G OC」を用意。カード長は268mmとあって、フロントパネル裏まで約140mmの空きスペースを残した |
現段階あくまで目視レベルながら、搭載テストで使用したカード長268mmのグラフィックスカードであれば、マザーボードトレイ右手のエリアにラジエターは搭載できそうだ。この後で実際に装着テストを試してみよう |