エルミタ的一点突破 Vol.50
2019.04.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹
「NH-U12A」の外観および構造の詳細を確認したところで、マザーボードへの搭載手順を把握しておこう。搭載テストにはMSI「MPG Z390 GAMING PLUS」を用意。Intel LGA 1151対応のATXマザーボードだ。なおNoctuaの歴代モデルには、LGA115x、LGA20xx、AMDの各プラットフォーム用に3枚のマニュアルが同梱されている。いずれも英語表記だが、ソケット毎に必要なパーツが明確にされており、図説も詳細かつ簡潔に記されている。自作に慣れたエルミタの読者なら、テキスト不要で組み込みができるはずだ。
さらにNoctuaが開発した「SecuFirm 2」と呼ばれるマルチマウント・ソケットシステムは、各ソケットの互換性と取り付け易さが特徴。CPUへ適切なテンションで冷却能力が発揮できるという。
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マザーボード背面から「NM-IBP2 backplate」を装着 | 表面側に突き出たピンに「NM-IPS1 spacer」を4つ挿し込んでいく |
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次に「NM-IMB3 mounting bars」を載せる。この搭載向きでCPUクーラーの縦置き・横起きが決まる | 「NM-ITS1 thumb screws」で固定すれば台座は完成。グリスを塗り忘れないように |
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「NM-IMB3 mounting bars」から突き出た2本のピンに、受熱ベースプレート上部のブリッジに備え付けられたバネネジを固定 | ぐらつき等を確認すればマザーボードへの搭載派完了。なお作業には冷却ファンを取り外しておく必要がある |
「NH-U12A」の搭載作業を終えたところで、隣接するメモリスロットとの関係を見ておこう。本体を観察すると、受熱ベースの中心が吸気ファン寄りにレイアウトされている事が分かる。吸気側のクリアランスを確保する設計は、メモリスロットへの配慮であり、Intel LGA115xおよびAMD Socket AM4では、背の高いヒートスプレッダとの100%互換がアピールされている。ヒートシンクが極端なナロータイプというわけでもなく、冷却ファンは25mm厚のデュアル仕様。ハイエンド志向のCPUクーラーながら、周辺パーツの邪魔はしない。
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Intel LGA115xおよびAMD Socket AM4に最適化されたオフセットデザイン。なお資料によれば、Inte LGA2066の場合は高さ42mmまでのメモリが搭載できると記載されていた |