エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.733
2019.04.16 更新
文:pepe
「PG-MR」で構成されるグラフィックスカードは、Turingアーキテクチャを採用した最新世代のNVIDIA Geforce GTX 1660を搭載した「INNO3D GeForce GTX 1660 TWIN X2」だ。全長196mmのショート基板でありながら2スロット占有のデュアルファンクーラーを採用する高冷却モデル。出力インターフェイスはDisplayPort 1.4×3、HDMI 2.0b×1を搭載、補助電源コネクタは8Pin×1となっている。
Turingアーキテクチャを採用した「INNO3D GeForce GTX 1660 TWIN X2」を搭載。ショートタイプのためケース内でも余裕があるのが分かる |
実は「PG-MR」ではグラフィックスカードの選択は「INNO3D GeForce GTX 1660 TWIN X2」のみとなっている。ミドルレンジをターゲットとするコンセプトは、グラフィックス性能においてはGeForce GTX 1660をメインとして位置付けているのだろう。ゲーミングユーザーであればさらに上位モデルのグラフィックスカードも視野に入れたいところだが、GeForce GTX 1660が実際にどのようなパフォーマンスを発揮するのか、後程ベンチマークセッションで解説したい。
隙間から除くヒートシンクは基板ほぼ全面を覆っており、冷却性能には期待がかかる |
基本構成のストレージには、Intel「SSD 760p」シリーズの256GBモデル「SSDPEKKW256G8XT」がCドライブ、拡張用としてTOSHIBA「DT01ACA100」(SATA3.0/1TB)がDドライブに割り当てられている。システムドライブの容量は256GBと少々心細いがOSと基本アプリのみをインストールして、その他をHDDで運用すれば十分すみわけができる。なお「SSDPEKKW256G8XT」は64層3D NANDを搭載したNVMe SSDで、最大読み出し3,210MB/s、最大書き込み1,315MB/sと非常に高速で申し分のない性能だ。
標準構成では容量256GBのIntel SSD 760p「SSDPEKKW256G8XT」を搭載。最大読み出し3,000MB/sオーバーのNVMe SSDでシステムドライブとしては申し分ない |
SSDのカスタマイズは豊富でM.2 SSDにおいては基本構成のIntel SSD 760p「SSDPEKKW256G8XT」(256GB)のほか、512GBモデル、1TBモデルへの変更が可能。また基本構成では「無し」となっている2.5インチSSDの増設にも対応。250GB、500GB、1TB、また数量限定(2019年3月末現在)で2TBの大容量SSDも選択できる。2.5インチシャドウベイが2つあることから、「SSD1」、「SSD2」2つのSSDを搭載することが可能だ。
マザーボードトレイ背面の2.5インチシャドウベイ。ブラケットを2つ備えオプションによりSSDを増設可能 |
HDDに関しても同様にカスタマイズができる。SATA3.0(6Gbps)のTOSHIBA「DT01ACA100」(1TB)を基本構成として、2TB、3TB、4TBの選択が可能。また3.5インチシャドウベイが2つあることから、「HDD1」、「HDD2」に最大で2つのHDDを搭載できる。大容量のマルチメディアデータ等を多く扱う場合は、HDDのオプション増設も検討したい。
ツールレス設計でアクセス性も良好な3.5インチシャドウベイ。標準構成ではTOSHIBA「DT01ACA100」(1TB)が搭載されている |