エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.735
2019.04.24 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは、定番のCGレンダリングベンチマークソフト「CINEBENCH R15」および「CINEBENCH R20」を使い、CPUの純粋なパフォーマンスをチェックしていこう。
最近のCPUはマルチコア化が進み、マルチスレッド性能ばかりに注目が集まるが、Core i7-9700KではTurbo Boost機能により、最高4.90GHzまでクロックが上昇。シングルコアのスコアは「CINEBENCH R15」で201cb、「CINEBENCH R20」では492cbを記録するなど、シングルスレッドが中心の処理でも良好なパフォーマンスが期待できる。またマルチコアテストは、いずれもシングルコアテストの7倍以上のスコアを叩き出しており、8コアの効果が存分に発揮されている。
続いて3Dベンチマークテストの定番である「3DMark」を使い、グラフィックス性能を中心にチェックしていこう。プリセットは、リアルタイムレイトレーシングに対応する「Port Royal」、DirectX 12環境の「Time Spy」「Time Spy Extreme」、DirectX 11環境の「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の6種類をチョイス。Core i7-9700KとGeForce RTX 2070という現行のハイエンド仕様で、どのようなスコアを計測するのだろうか。
GPUへの負荷が非常に高いリアルタイムレイトレーシングに対応する「Port Royal」や4K解像度の「Time Spy Extreme」「Fire Strike Ultra」では、さすがにフレームレートは10~20fps台、スコアも5,000ポイント前後にとどまるが、それ以外はいずれもシングルプレイの合格点である30fpsは楽々クリア。特にフルHD解像度の「Fire Strike」では、Graphics test1で100fpsを超えるスコアを計測。ベンチマークテストという重い処理にも関わらず、100Hz以上の高速リフレッシュレート液晶の実力を存分に引き出すことができるのは素晴らしい。