エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.737
2019.05.10 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
BIOSTAR「H310MHD3」市場想定売価税抜6,980円(4月26日発売) 製品情報(BIOSTAR/株式会社アユート) |
2015年に登場したSkylakeこと、第6世代Intel CoreシリーズよりDDR4メモリに対応したIntelのメインストリームCPU。とはいえ、DDR4メモリがDDR3メモリより高価だったこと、そしてCPU自体がDDR3(実際にはDDR3L)メモリを正式サポートしていたこともあり、当初はDDR3スロットを搭載するマザーボードがそれなりの数登場していた。
DDR3からDDR4へメモリの移行期となったSkylake。以前詳細検証したコンボモデルASRock「H110M Combo-G」など、DDR3スロットを搭載するモデルがいくつも登場した |
しかし、その後低消費電力かつ高速であることや、価格が同等レベルまで下がったことでDDR4メモリが普及。さらにCoffee Lakeこと、第9/8世代Intel CoreシリーズではDDR3メモリの公式サポートがなくなり、近頃ではDDR3対応マザーボードを見かけることはほとんどなくなってしまった。そんな中、BIOSTARから登場したのが、Coffee Lakeに対応しながらDDR3Lスロットを備える異色のモデル「H310MHD3」だ。
MicroATXフォームファクタにもかかわらずMini-ITXとほぼ同じ、幅171mmの小型基板を採用 |
チップセットはCoffee Lake対応のIntel H310で、DDR3Lメモリに対応する |
チップセットはCoffee Lake対応のエントリー向けIntel H310で、MicroATXフォームファクタモデルの中では最小クラスとなる226×171mmのコンパクト基板を採用。一般的なモデルと比較して幅は約70mmも小さく、内部スペースが制限されるスリム型のPCケースなどでも、配線に苦労することなく収めることができるはずだ。
HDオーディオ、DirectX 12への対応、HDMI、USB3.1 Gen.1、SATA3.0(6Gbps)、「Super LAN Surge Protection」などベーシックな機能を備えるエントリーモデル「H310MHD3」。パッケージは基板と同じ、黒を基調に黄色のワンポイントが映えるデザイン |
またスペックを確認すると、メモリスロットはDDR3L×2、ストレージはSATA3.0(6Gbps)×4、拡張スロットはPCI-Express3.0(x16)×1、PCI-Express2.0(x1)×2で、ディスプレイ出力はデュアルディスプレイ対応のHDMI×1とD-Sub×1を搭載する。メモリスロットがDDR3Lであることを除けば、エントリーのマザーボードとしては標準的な装備と言えるだろう。なおCPUはTDP95Wまで対応し、現在発表されているすべてのCoffee Lakeを使用することができる。
CPUの対応表を確認すると、4月23日付けプレスリリースで新たに追加された、最新CPUへの対応も謳われている |