エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.738
2019.05.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
いよいよ最終セッションではFractal Design「Define S2 Vision RGB」をベースに、構成パーツの組み込みを行う。実際に作業を行う上での注意点や、気が付いた事。さらに構成パーツ搭載後の周辺クリアランスなどを詳細に解説していこう。
まずはマザーボードを搭載してみよう。搭載テストにはMSI「MPG Z390 GAMING PLUS」を用意。基板サイズはATXフォームファクタ準拠の305x244mmだ。
マザーボードトレイには、予めスタンドオフが設置されているため、固定には付属の「Motherboard and Reservoir Bracket Screw」を使い、合計8箇所をネジ留めするだけ。左側面のエリアは開口部が広いためマザーボードの挿入時、あちこちにぶつけるという心配はない。ネジを留める作業もし易かった。なお搭載後の周辺クリアランスについては、トップパネルまでが実測で約40mm、右手フロントパネルまでが実測約205mm(標準冷却ファンまで)で、十分な空きスペースが確認できる。
次にCPUクーラーのクリアランスを計測してみよう。とは言え、製品サイトには高さ185mmと公称値が記載されている。ここでは”念のため”の計測であることを付け加えておこう。またマザーボードトレイ背面に回り、CPUクーラーメンテナンスホールのサイズも合わせて計測している。
公称185mmとされるCPUクーラーの高さ制限。実測では約190mm程度で、十分に空冷ハイエンドクーラーが搭載できるはずだ | CPUクーラーメンテナンスホールは、実測で幅約170mm、高さ約140mm。LGA1151マザーボードでは、やや後方寄りという印象 |
拡張カード有効スペース440mmに、以前検証を行ったMSI「GeForce RTX 2080 VENTUS 8G OC」を搭載してみる。カード長は268mm(幅114mm)に抑えた2.5スロット占有デザインのハイエンドグラフィックスカードで、今回は通常の水平マウントに加え、垂直マウントも試みた。なお後者では別途ライザーケーブルを用意する必要がある。ちなみにFractal Desing純正品として「Flex VRC-25」が国内市場でも入手ができる。
グラフィックスカード搭載後、フロントパネルまでの距離は実測で約180mm。十分過ぎるほどの空きスペースが確認できる |
現状決して安価ではないライザーケーブル。だが、魅せるPCを演出するグラフィックスカードの垂直マウントは最も手軽なアップグレード方法のひとつであり、非常に魅力的でもある |