エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.739
2019.05.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
一通り「AERO」の概要を確認したところで、早速パッケージを開封して製品を取り出そう。W123×D52×172mmの小ぶりなパッケージは、プロダクトイメージや各種コンポーネントの構成、チューニング用のCSD図面といった解説がプリントされている。内容物はイヤホン本体のほか、イヤーピースを収めた携帯用ポーチ、ユーザーズガイドが同梱されていた。
イヤホン用らしいコンパクトなパッケージに収められた「AERO」。右下にはハイレゾ認証のロゴマークが飾られている |
パッケージ背面には、構成コンポーネントの図解やコア技術の概要を記載。シールを開封しマグネット仕込みのカバーを開くと、「AERO」本体と内容物にアクセスできる |
つや消し仕様のコンパクトなポーチには、交換用のイヤーピースを収納。日本語を含む3ヶ国語のユーザーズガイドが同梱されている |
アルミ筐体の片面にはXROUNDの「X」を刻印、側面のマークとともに左右ユニットが判別しやすいデザインになっている |
軽量・高剛性なアルミ製ハウジングを採用する「AERO」は、外観上の完成度も高い。低音共振と閉塞感を抑える特殊チャンバーを備えたセミオープンタイプで、約1.2mのケーブルはクロストークを抑える6芯純銅ケーブル(99.9%OFC)を採用。4極ステレオミニプラグは、プラグ内のすべての信号線に熱収縮チューブ加工を施し、同じくクロストークを抑える仕様になっている。
なお、ケーブル半ばにはインラインマイクを備え、スマートフォンの通話に使用できる。
外磁型ボイスコイルの採用などにより、コンパクトなサイズ感に収まった |
スマートフォンの通話に利用可能なインラインマイクを内蔵。裏側にはXROUNDのロゴマークがプリントされている |
プラグ形状は4極ステレオミニプラグ。プラグ内部の信号線は熱収縮チューブ加工済みで、ケーブルとともにクロストークに強い仕様になっている |
また、「AERO」には2種類のイヤーピースが同梱され、用途や好みに合わせた使い分けが可能。いずれもシリコンベースだが、硬さと厚みの異なる2つの素材を組み合わせた「AEROイヤーピース」は、パワフルな低音表現を重視した仕様。もう一方の「ボーカル強化イヤーピース」は、硬度20°の柔らかいTPE素材を使用し、特に厚みのある中高音域を得意としている。
オレンジ色の軸部分にやや硬めの素材を使った「AEROイヤーピース」。なお、Mサイズは本体にあらかじめ装着されている | 柔らかめの素材を採用した「ボーカル強化イヤーピース」。中高音域の細かさや奥行き、広い音場表現が楽しめる |