エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.741
2019.05.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
左側のエリアトップ面で大きくカットされた部分には、120mmまたは140mmファンが最大で2基増設ができる。ネジ穴はスリットタイプで、マウント位置の微調節に対応。ポジションから、筐体内部の熱を上部へ排出する”排気ファン”の搭載に向く。さらに240/280mmサイズラジエターの搭載も可能だ。デザイン上、4mm厚の強化ガラスが上面を塞ぐ格好だけに、排気効率はやや気になる。だがシャーシと強化ガラス面の間には実測で約16mmの隙間が設けられ、通気性には一定の配慮がなされている。
冷却ファンの搭載には着脱式ブラケットを採用。なおトップパネルに冷却ファンまたはラジエターを増設しない場合は、付属のマグネット固定式防塵フィルタが装着できる |
左側のエリア後方上部には、120mmファンが1基標準で装備されている。主にPCケース向けとなる汎用ファン「SP120」は、回転数1,200±200rpmで、風量51.3CFM、静圧1.51mmH2Oとされ、動作音は23.87dBA。CPUソケット付近の熱だまりの解消など、筐体内部の熱を常時外部へ排出する役割を担当している。なお140mmファン換装用のネジ穴を備える他、120/140mmサイズラジエターも搭載ができる。
「SP120」は、CORSAIRのイメージカラーであるグレーのインペラとブラックのフレームを採用。動作音は非常に静かな印象だった |
左側のエリアボトム面にも冷却ファン増設スペースが設けられている。2列並ぶスリット式のネジ穴は、120mmおよび140mmファン用で、最大で各2基が搭載可能。さらに240mmまたは280mmサイズラジエターの搭載もサポートされている。なお横スライド式防塵フィルタは、この部分をフォローするための装備だった。
右側のエリア、マザーボードトレイ背面には「Lighting Node PRO」が標準装備されている。これは何か。
予め配線済みのユニットは「CORSAIR Link」完全互換のLEDイルミネーション制御ツール。最大で12個のRGBファンまたは8本のRGB LEDストリップが一括で制御できる。フロント標準装備の「LL120 RGB」は、従来ファン同様に4pin(PWM)コネクタで電源供給を行うが、RGB LEDを発光させるには別途4pin RGB LEDコネクタを「Lighting Node PRO」に接続する必要がある。つまり「LL120 RGB」はこのユニット無しでは発光しないというワケだ。
「Lighting Node PRO」は「CORSAIR RGB Fan LED Hub」(型番:CO-8950020)と組み合わされ、3基の「LL120 RGB」の一括電源供給(SATAコネクタ/RGB LED発光用)を行い、制御信号用にUSBピンヘッダにケーブルを接続。鮮やかなイルミネーションが楽しめるようになる。
上段が「CORSAIR RGB Fan LED Hub」、下段が「Lighting Node PRO」。一方で「Carbide Series 275Q」等で標準装備される「電源分配ボード」は搭載されていないため、冷却ファン自体の動作(回転)には別途4pin(PWM)電源ケーブルをマザーボード等に接続する必要がある |