エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.743
2019.06.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは各種ベンチマークソフトを使い、パフォーマンス検証を進めていく。まずはCPUの性能がリニアに反映される定番の3Dレンダリングベンチマークテスト「CINEBENCH R20/R15」の結果を見ていこう。
「CINEBENCH R20」のスコアを確認すると、シングルコアテストはいずれも498cbで全く同じだった。またマルチコアテストも「Z390 Extreme4」の4,919cbに対して、「Z390 Steel Legend」は4,911cb。その差は1%未満で、測定誤差の範囲に収まっている。
次に「CINEBENCH R20」より負荷の軽い「CINEBENCH R15」をチェックすると、こちらもシングルコア、マルチコアともその差はわずか1cb。これらの結果を見る限り、定格駆動であればCPUの性能は、ハイエンドマザーボードと大きな差は無いと言っていいだろう。
続いて、定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」を使い、グラフィックスパフォーマンスへの影響を中心にチェックしていこう。なおプリセットには「Fire Strike」と「Time Spy」の2種類を使用している。
総合テストや「Graphics Test」はもちろん、最もCPUの依存度が大きい「Fire Strike:Physics Test」や「Time Spy:CPU Test」でもスコアに有意な差は見られず、「CINEBENCH」と同様に「3DMark」についてもマザーボードの影響はなさそうだ。
次に、実際のゲームを想定したベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV:紅蓮のリベレーター」も簡単にチェックしておこう。APIは「DirectX 11」、描画品質は“最高品質”、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)で計測を行った。
これまでのテストと同じくスコアの差は1%未満で誤差の範囲。ここまでの結果を見る限り、マザーボードの違いによるパフォーマンスの差は見られず、コア数が増えた最新ハイエンドCPUでも、定格運用なら「Z390 Steel Legend」で、十分その性能を引き出すことができる。