エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.743
2019.06.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
最後は、各種ベンチマークテスト実行時の消費電力を確かめていこう。アイドル時は起動してから10分間放置した際の数値を、高負荷時はそれぞれのベンチマーク実行中の最高値を採用している。
アイドル時は「Z390 Steel Legend」の方が2.2W低い結果。また高負荷時も電源フェーズ数の少ない「Z390 Steel Legend」の方が若干だが低めに出る傾向がある。ただし、このクラスの製品を扱う上では誤差の範囲で、省電力に期待して「Z390 Steel Legend」に切り替えるというほどのものではない。
「Steel Legend」シリーズ初のIntelプラットフォーム向けモデルとして登場した「Z390 Steel Legend」。電源フェーズこそ8フェーズに抑えられているものの、電源回路のパーツ類はハイエンドに匹敵する高耐久・高効率なものばかり。さすがにハイエンドCPUをギリギリまでチューニングして使うのはやや荷が重そうだが、定格での運用であればハイエンドマザーボードとの違いを感じることはないだろう。
さらに、アドレサブルRGB対応のイルミネーション「Polychrome RGB」や、このクラスでは珍しい2基のM.2ヒートシンク、音質を追求したオーディオ回路、I/Oカバーを兼ねた大型のヒートシンクなど、コストパフォーマンスを重視した設計を謳いながらもその装備はなかなか豪華だ。
ラインナップが出揃ってきた第9世代Intel CoreシリーズのCore i7/i5クラスのCPUを使い、価格を抑えつつ安定性を重視したPCを組み上げたいなら「Z390 Steel Legend」は、まさに最適な1枚になるだろう。
協力:ASRock Incorporation