エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.745
2019.06.15 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
2014年のDIY水冷市場参入から約5年、Thermaltake「Pacific」の進化が止まらない。今回取り上げた次なる一手「WaterRam RGB」は、誰もが注目するアイテムのひとつだろう。
鮮やかなRGB LEDイルミネーションに目が行きがちな「Pacific」にあって、製品の主たるテーマである冷却性能について文句のつけ所が見当たらない。熱伝導率が最適化された2mm厚アルミニウム製ヒートスプレッダと、CNC加工(機械加工)で製造された銅製ベース「RAMウォーターブロック」による2-Way冷却構造は、優れたパフォーマンスを見せてくれた。DIY水冷のみならず、空冷構成にも導入できる点もユニークだ。
そしてメモリ自体が持つポテンシャルの高さにも注目したい。あくまで保証外ながら、3,800MHz(電圧1.45V)駆動でも安定動作。冷却性能の検証を通し、Hynix Cダイを採用するオーバークロックメモリとしての素質を知ったのは、思わぬ産物と言えるだろう。
Thermaltakeによると「メモリ事業ではさらなる展開も見据えている」とのこと。成長し続けるThermaltakeのDIY水冷カテゴリから目が離せない。
協力:Thermaltake Technology
株式会社アスク