エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.751
2019.07.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
メモリスロットは、ATXフォームファクタでは一般的なデュアルチャネル対応のDDR4×4本で、最大64GBまで増設可能。動作クロックは定格で3,200MHz、オーバークロック時は最高4,666MHz(第3世代Ryzenシリーズ搭載時)までのサポートが謳われている。これまでIntelプラットフォームに差をつけられていたオーバークロックメモリへの対応だが、第3世代Ryzenシリーズと「X570 Taichi」を使えば、同様の超高クロックメモリを扱うことができる。
メモリスロットはCPUソケット側からDDR4_A1/A2/B1/B2の並び。なお2枚で運用する際にはA2/B2の使用が推奨されている |
片側ラッチのメモリスロット。コンタクトピンは腐食に強い「15μゴールドコンタクト」仕様 | メモリ用PWMコントローラはUPi「uP1674P」で、「ニチコン12Kブラックキャップ」などの高品質パーツを採用 |
「インタラクティブUEFI」には、1,866MHzから6,000MHzまでのメモリクロックが登録されていた |
従来の2倍の帯域幅を備えるPCI-Express4.0の恩恵が最も大きいストレージ周り。「X570 Taichi」では、x4接続の「Hyper M.2」を3スロット備え、最大3台のNVMe M.2 SSDを変換アダプタなしで搭載可能。またM.2 SSDのサーマルスロットリングを防止するため、3スロットをまとめて冷却する「Heatsink Armor」と呼ばれるヒートシンクを搭載する。
その他に、SATA3.0(6Gbps)も8ポート搭載し、よほど大規模なストレージサーバーを構築するのでなければインターフェイスが不足する心配はないだろう。
拡張スロット部に実装される3基の「Hyper M.2」は、いずれも「Heatsink Armor」と呼ばれる大型ヒートシンクで覆われている |
「Heatsink Armor」を外すとPCI-Express4.0(x4)接続に対応する「Hyper M.2」にアクセスできる |
上段の「Hyper M.2」(M2_1)。フォームファクタはM.2 2242/2260/2280で、SATA3.0(6Gbps)SSDにも対応 |
中段の「Hyper M.2」(M2_2)。フォームファクタはM.2 2260/2280で、SATA3.0(6Gbps)SSDには非対応 | 下段の「Hyper M.2」(M2_3)。フォームファクタはM.2 2230/2242/2260/2280/22110で、SATA3.0(6Gbps)SSDにも対応 |
「Heatsink Armor」の裏側には、「Hyper M.2」スロットの位置に合わせて熱伝導シートが貼り付けられていた |
上段(左上)/中段(右上)/下段(左下)すべてのスロットがPCI-Express4.0(x4)接続に対応。ベンチマークのスコアも大きな違いはなかった |
SATAポートはSATA3.0(6Gbps)×8で、RAIDレベルは0/1/10をサポート |