エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.760
2019.07.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
全身に銅製のヒートシンクを身にまとう「AORUS NVMe Gen4 SSD」。マザーボードに標準で付属する「M.2 Thermal Guard」は取り外す必要がある |
第3世代RyzenシリーズとAMD X570チップセットの魅力のひとつに、64Gbpsという広大な帯域幅を誇る、PCI-Express4.0(x4)接続のM.2スロットがある。そこで今回はGIGABYTE純正のPCI-Express4.0(x4)NVMe M.2 SSD「AORUS NVMe Gen4 SSD」を使い、そのパフォーマンスをチェックしてみることにした。
「CrystalDiskInfo 8.2.0」で対応転送モードを確認すると、正しく「PCIe 4.0 x4」と認識されていた |
上段のM.2スロット(M2A_SOCKET)の「CrystalDiskMark 6.0.2」スコア | 下段のM.2スロット(M2B_SOCKET)の「CrystalDiskMark 6.0.2」スコア |
まず「X570 AORUS ELITE」に実装されている2つのM.2スロットによる性能の違いをチェックしてみたところ、CPU接続の上段スロット、チップセット接続の下段スロットともパフォーマンスに違いはでなかった。
また温度を確認すると、上段スロットはCPUクーラーからの風が吹き付けることもあり、アイドル時で2℃、高負荷時で6℃低くなった。下段スロットはグラフィックスカードの直下になり、スペース的にも制限されることから、特別な理由がない限りは上段スロットから優先して使うことをオススメする。
【50MiB】 | 【1GiB】 |
【8GiB】 | 【32GiB】 |
続いて「CrystalDiskMark 6.0.2」のスコアを詳細に確認すると、読込は最高4,975MB/sec、書込は最高4,246MB/secで、PCI-Express3.0(x4)接続のNVMe M.2 SSDとは一線を画すパフォーマンスを発揮。シーケンシャルアクセスについてはデータサイズによる違いもほとんどなく、第3世代RyzenとGIGABYTEのAMD X570マザーボードでPCを組むなら、「AORUS NVMe Gen4 SSD」はぜひ導入したいアイテムだ。