エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.764
2019.08.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
次は定番のストレステスト「OCCT 5.0.1」を使用して、システム全体に負荷をかけてみよう。CPUとGPUの両方に強力な負荷がかかる「PowerSupplyTest」を動作させ、フルロード時の挙動を確認する。なお、テスト時間は先ほど同様に30分間連続で動作させている。
消費電力は最大407Wと今回の検証の中で最大の負荷がかかったが、860Wの「Ion+ 860P」にとっては理想の動作環境といえる。
その結果は「AIDA64」とほぼ同様の傾向で、高負荷がかかるシーンにおいては、11.904Vにピタリ。数値上12Vを割っているのは多少気になるが、最大/平均値の差は0.051Vしかなく、むしろグラフに現れている出力のフラットさが際立っている。さらに+5Vと+3.3Vの方は、最小値でも定格を割ることはなく、出力波形も極めて安定していた。
続いては、複雑な3D描画シーンにおける電源ユニットの挙動を確かめるため、3Dベンチマークテスト「3DMark」を動作させる。DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を選択し、20回ループで10分間続くテストを3周行い、約30分間動作させることにした。
消費電力は最大337Wと、こちらも余裕のある環境でのテストとなった。高負荷がかかるシーンでは+12Vが11.904Vで推移するのは同様だが、やはり特筆すべきはまったくそれ以下に電圧が落ちないということ。最大/最小値の差はわずか0.096Vであり、電圧変動がすべて極小の範囲に留まっている。連続した3D描画シーンにおいても、安定した出力が可能というワケだ。