エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.768
2019.08.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
2018年7月、速攻撮って出しレビューVol.668でIn Win「A1」の徹底検証を行った。あれから1年、今回はそのバリエーションモデルに当たる「A1 PLUS」をご紹介しよう。
In Win「A1 PLUS」 市場想定価格税抜各23,800円(2019年7月24日発売予定) IW-A1PLUS-BLACK(ブラック)/IW-A1PLUS-WHITE(ホワイト) 製品情報(In Win / 株式会社アユート) |
先代「A1」は、In Win Development(本社:台湾)が得意とする、洗練されたデザインが特徴のCube型Mini-ITXケースとして、国内市場でも一躍人気モデルになった。そしてこのほど投入された「A1 PLUS」は、外観上フロント部にあしらわれたIn Winロゴデザインの僅かな違いのみで、「A1」オーナーでも直ぐに見分けがつかない。では実際にどのあたりが進化しているのか。手元資料によると、以下4点が挙げられている。
ちなみに「A1」の市場想定売価(発売時)は税抜20,980円だが、「A1 PLUS」では税抜23,800円とされ、”PLUS分”として約3,000円の違いがある。今回の検証は「A1」をよく知るユーザーにとって、この差分をどのように解釈するかがポイントになるだろう。追試の意味合いも込めつつ、初代「A1」の印象は一旦リセット。心機一転、早速チェックを進めていこう。
実機による検証をはじめる前に、スペック表から「A1 PLUS」の概要を把握しておこう。言うまでもなく、既存モデル「A1」と基本的な部分については大きく変わらず(というかほぼ同じ)、対応ファクタはMini-ITX規格に準拠。ボディ形状からCube型にカテゴライズされ、外形寸法(最大部)は幅224mm、奥行き357mm、高さ273mmに収められている。
近頃のCube型PCケースは、限られた容積でも設計の工夫により、”想像以上の拡張性”がアピールポイントになっている。「A1 PLUS」も例外ではなく、拡張スロットは2段を備え、最長320mmまでのグラフィックスカードに対応。長尺グラフィックスカードの歪みを防ぐ「グラフィックスカードホルダー」が付属するあたり、ハイエンド構成にも対応する準備ができている事が分かる。