エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.773
2019.09.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
続いては、ストレステストの定番である「OCCT 5.3.2」を動作させる。テストオプションには、CPUとGPUの両方に強力な負荷をかける「PowerSupplyTest」を選択。これでシステムのフルロード時における挙動を確かめることができる。なお、先ほどと同様にテストは30分間連続で実行した。
消費電力は最大475Wと、GOLD認証モデルとしてはそれなりに高めの数値をマーク。今回行った検証では、もっとも大きな負荷がかかった。
先にグラフの波形を確認しておくと、やはり「AIDA64」と同じく主要電圧の+12Vに微細な変動が見られる。ただし最大/最小値の差は0.096Vと小さく、11.985Vという平均値の高さからも、常時ほぼ上限の12Vに張り付くように動作していることが分かる。強力な負荷がかかっても大きな変動なく、安定した出力を維持できているということだ。
次に実行したテストは、3Dベンチマーク「3DMark」だ。DirectX 12対応の4K負荷テスト「Time Spy Extreme Stress Test」を動作させ、複雑な3D描画シーンにおける電源ユニットの挙動を確かめる。テストは20回ループで10分間続くため、これを3周動作させ、合計で約30分間動かした際の状態をモニターした。
動作時の消費電力は最大381Wで、だいぶ理想的な環境に近い負荷がかかっていたようだ。
そのためかは分からないが、グラフの波形はフラットそのもの。ほぼ変動がないド安定の動作をみせてくれた。+12Vは定格をやや割り込んでいるものの、差はわずか0.096V。その状態でピタリ動かずに動作している。3D描画シーンにおける安定性も十分に合格点がもらえそうだ。